内容説明
魔導王国フォンティーユは、欲望のまま生きる魔物『ブラックウーズ』により陥落し、女王レティシアは苗床にされてしまった。女王の娘であるマリアベルとメルティアはなんとか逃げのび、獣人の美姫フォーネリスが住まう森の王国グラバルトへ向かった。そこには、勇者の武具である聖剣があり、それは、最も勇者の血を濃く受け継ぐマリアベルに託されたブラックウーズ打倒の希望だった。しかし、ブラックウーズもまた、勇者の武器が保存されている神聖な遺跡を目指していた。その道程でフェアリーを、獣人を、ありとあらゆる雌を貪りながら――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しまふくろう
17
続けて購入。絵は相変わらずえっち可愛い。大丈夫かこれと心配になってきた。 物語は勇者の娘が獣人の国へ行ったり襲われたり逃げたりする話。相変わらず容赦のないスライムのブレなさが凄い。いや本人はそこまで意識してないんだろうけども。 続きが楽しみ。2022/06/14
真白優樹
10
勇者の遺した聖剣を取りに、メルティアとマリアベルが獣人の国の神殿へ向かう中、ブラックウーズの魔の手が迫る今巻。―――生まれた希望の裏、絶望は未だ終わらない。 獣人の国の神殿を舞台に、ブラックウーズが知性を得て罠を張り巡らせる巻であり、その罠に捕らえられた少女達が蹂躙される中、一抹の希望が芽生える光のある巻である。だが、希望があれば絶望が映えるもの。果たしてまだ消しきれぬ奴の絶望は、今度はどんな力を以て希望を蹂躙していくのか。世界はまた、どろりとした闇に包まれるのか。 次巻も勿論楽しみである。2021/10/31
彼方
9
魔導王国を滅ぼした魔物・ブラックウーズが警戒する次の獲物は勇者の娘と聖剣。神聖な遺跡の中でどんな罠が待ち構えるのか…な第3巻。ダンジョン的な要素や勇者の昔馴染みの女剣士、勇者の娘である姉妹の想いに可哀想なフェアリーと…今回も色々ありましたけれど、破滅しその元凶を崇拝する冒険者や王都陥落のパニックホラーと比べるとちょっと落ち着いた巻だった印象。いや、でも比べるとってレベルで充分過激でしたが…覚醒した勇者による人類の反撃、決着。しかしその脅威は…という定番な展開はやっぱりワクワクするオチ。最終巻も期待です。2022/09/18
MERLI
8
祖国を、民を、愛する母親を…勇者の子である2人の姉妹はそれらを奪還すべく、かつて父親が使っていた聖剣を取りに隣国へ。しかしここでも蹂躙の魔の手がさしかかり、仲間が1人、また1人と攫われ、喰われ、犯されていく。姉妹もバケモノの触手に絡め捕られ、2人ともその純血を散らしてしまう…悲しみと屈辱を感じながらも、勇者の聖剣を奪取する事に成功。バケモノは聖剣の前に為す術なくその存在が崩れ去り、この悪夢に一筋の光が差し込んだ瞬間でもあった。…その背後で、新たな悪夢が生まれた事に誰も気づけなかった。2022/01/11
ジャム
5
メルティアが必死に最後の希望そして、最愛の妹を守る姿がほんとに辛い、読んでて何回本を閉じたことか、、、 吸収した人間の知識さえ我がものにするスライムの狡猾さ、そして策略が特に今巻はすごいなと感じました。 小さな希望は確かな希望へと成長したが、その裏でまた絶望の種が生まれ落ちる、次の展開が楽しみ✨2021/10/30