内容説明
『異世界の勇者が救った世界』エウシュアレで一匹の闇スライム『ブラックウーズ』がこの世に生を享けた。牛や犬にも劣る小さな魔物。そんな彼が『人間』を吸収して手に入れたのは……。――雄の欲望。やがて彼は自分を討伐すべく洞窟にやってきた天才魔導士のフレデリカ、奴隷のサティア、王国直属のエルフの女騎士フィアーナたち精鋭を捕らえて幽閉する。全ての悪夢はここから始まった。彼女たちは無事生還できるのか……。闇スライムが欲望の限りを尽くす。無慈悲に蹂躙される異世界を描いたダークファンタジー。今、平和だった世界に悲劇の幕が上がる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐治駿河
36
エロいが内容は面白い。そして設定も良い。魔王の倒され魔物が徐々に数が減らされている世界。そんな中一匹のスライム【ブラックウーズ】が誕生した。この【ブラックウーズ】が主人公的な立場になります。【ブラックウーズ】は虫や動物を襲い徐々に力を蓄え、遂には人間も手にかけます。最初に男を捕食した事で【ブラックウーズ】は人間の雄としての欲望に目覚めていきます。その後冒険者や騎士達が次々に襲われていきます。男性は殺され女性は蹂躙されていきます。2025/02/28
しまふくろう
27
表紙が可愛く購入。挿絵はえっちだった。 物語は魔王が滅ぼされた世界で、たまたま生き延びたスライムが力を付けていく話。性欲というか繁殖欲というか、無機質な思考なのにそこだけ旺盛なスライムが面白い。 読んでいて既視感あるなあと思ったら、別レーベルから電子書籍で出ていた作品の新装版っぽい感じだった。あちらは続編の途中まで出ていたけれど、続きはどうなるのか。ダッシュエックス文庫ではどこまで書籍になるのか、続きが楽しみ。2020/07/26
わたー
20
★★★★☆ノクターンから始まり、改題とレーベル変更を経てダッシュエックス文庫にまで侵攻。この作品自体がスライムのような立ち回りをしている気がしなくもない。閑話休題。捕食した相手の能力を使用することができる特殊なスライムに蹂躙される世界を描いた作品。一般レーベルに移ったからといって描写がマイルドになることはなく…というかコレ、Rつけなくて大丈夫なのかと心配するほど。また、主人公が所謂、魔物に転生した人間パターンではないため、スライム側のモノローグがなかったのも個人的にはよかった。2020/12/21
彼方
14
魔物を生み出す魔王が討伐され、平和が訪れた世界でスライムが強かに成長していくダークファンタジー。麻痺毒に始まり人から知識を取り込み、繁殖を知る…思考をもたないスライムが淡々と本能のみで女性を蹂躙していく筆致が印象的。被害者も夢見る冒険者として大成した村娘や優しい主を慕う奴隷少女と、そんな幸せな心を折る行為が徹底的で一貫してるなと。効果的な炎や氷の魔法もギリギリ力及ばず、闇に潜み狡猾に動くスライムの描写も細かくて作者さんの造形の深さをうかがわせる作り。このスライムがどこまで肥大していくのか…結末が気になる。2022/01/15
真白優樹
14
かつて異界より来た勇者に救われ平和となった異世界で、突然変異した一匹のスライムが生まれ始まる物語。―――果て無き蹂躙、終わりなき快楽の先、待つは堕落か破滅か。 奴が性の知識を得てしまったのが運の尽き。そう言わんばかりの圧倒的な性的の蹂躙が繰り広げられる物語であり、急速に成長する手練手管に少女達が墜とされ身を滅ぼされていく、仄暗い世界が昏い感情を満足させてくれるかもしれない、退廃とエロスに満ちた物語である。抗戦を決意した女王の判断が齎すのは栄光か破滅か。蹂躙は未だ止まらない。 次巻も勿論楽しみである。2020/07/22