心のナイフ 上

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心のナイフ 上

  • ISBN:9784488013455

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内容説明

【映画『カオス・ウォーキング』原作】ぼくはトッド・ヒューイット。あとひと月で十三歳、つまり正式な大人になる。ぼくが住んでるプレンティスタウンは新世界(ニュー・ワールド)のたったひとつの町。この星に入植したぼくらは、土着の生き物と戦争になった。やつらが撒いた細菌のせいで女は死に絶え、男は互いの考えがすべて“ノイズ”として聞こえるようになってしまったのだ。ある日、町はずれの沼地で、ぼくはノイズのないまったき静寂に出会った。これは何? それとも誰? 異様な迫力、胸が締めつけられるような感動、尽きせぬ謎。ビッグタイトルを独占した〈混沌(カオス)の叫び〉三部作、第一弾、ガーディアン賞、ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア賞、ブックトラスト・ティーンエイジ賞受賞作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェルナーの日記

317
地球ではない遠い未来の星”新世界”に人類が入植するも、”スパクル”という異星人と交戦状態となった。人類は辛くも勝利するが、敵のウィルス兵器により全ての女性が死滅する。生き残った男たちはウィルスの影響で相手の思考が読めるテレパス能力を得る。しかし思考の読み取りは常にオン状態のため頭の中へ何らかの思考が入ってきてしまう。彼らはそれを”ノイズ”と呼ぶ。主人公トッドは新世界に唯一生き残った町”プレンティスタウン”の最後の男の子供(13歳)。2017/04/03

わんこのしっぽ

25
う~ん。三部作の第一部上巻だからか、全貌が分からず輪郭が見えてこない。でもひたすら逃げます。とにかく逃げます。面白いかどうか判断がつかないけど、取り敢えず逃げているのでその先を知りたくて読んでます。引き続き下巻へ。2013/09/21

海猫

25
上巻なので世界観の異様さしかまだわからないがそれだけでも引き込まれるものがありぐいぐい読ませる。少年の視線だけという語り口も実に巧みに使ってるいるし、ときどき挿入される不気味なフォントといい不安感の煽り方、興味の引き方が素晴らしい。下巻へ。2012/07/25

詩歌

22
シリーズ3を読む為の再読。過剰な文化発展を嫌った人々が移住した惑星。そこにいると女性以外は考えた事が外に漏れる。羊も原住民?も昆虫も考えを撒き散らす。丸文字で喋る鰐や平仮名の片言の飼い犬は可愛らしいものの、主人公トッドの暮らす街は悲惨。ありがとうを言うことも知らないトッドが、休みなく尻を叩かれ追われていく物語を一気にいきます。トッドに同調している限り感じ取れないものを、すくい取っていきたい。2014/12/08

ぱせり

18
考えていること全部が、喋っていることと同じように聞かれてしまう、聞こえてしまう。考えただけで気が狂いそうになるけれど、慣れと自制で暮らしていける、ということに驚いた。ある日突然命を狙われ、追われ、自分が関わる人が巻き込まれていく恐怖。早く理由を教えてほしい。下巻にすすみます。2012/07/12

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