内容説明
隻腕の盗賊・我王と、若き仏師茜丸。仏教が貴族政治と結びついた奈良時代の権力争いに巻き込まれた二人の彫刻師の苦悩と救済を描く。手塚治虫ライフワーク『火の鳥』待望の小説化第3弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くらーく
2
火の鳥第3弾。今回は、二人の人生の起伏が絡み合うところですね。人生は糾える縄のごとしを、悪人と善人とのコントラストで見せてくれます。時間軸がポイントですかね。あと、環境による人間性の変化なんかも。いつかは消える運命の人間が、どう生きるかを深く考えさせられます。小学校の高学年あたりで、一度、火の鳥(漫画でも)を見ておいて良いのではないかなあ。教科書でも良いかも。 両腕を無くした我王の生き方なんか、定年後の人生の暗喩かな、なんて思ったりして。手塚治虫は定年も無く、その年齢にもならず、亡くなったけどねぇ。2024/04/25
まっすー
2
52021/11/13
ちはやぶる
0
火の鳥は漫画でも小説でも鳳凰編が一番好きだし、一番わかりやすい。2015/11/06
RuiRui
0
やさしい言葉で小説化された火の鳥。原作コミックとは若干内容が変わっていて、例えば村娘ブチは最後まで生き残って両腕を亡くした我王と行動を共にするし、橘諸兄はパトロンにならない。が、小説ならではの補完的描写がよりこの作品を浮かび上がらせたところはあるのかなあと。しかし、速女を殺害し正体に気がつかされた我王の慟哭の表現、これはコミック版の圧勝。手塚治虫の表現力を再確認。2014/01/21
美衣
0
火の鳥、第三弾。今回の主人公は、清い魂を持つ青年と、鬼の心の中に仏の心を持つ盗賊頭。二人が彫刻を掘るとき、人のどす黒い部分が浮き彫りになります。 火の鳥、図書館にあったのはこれだけなので、これが最終巻となります。が、もっと読みたい。そう思えました。手塚治虫先生、改めてすごいと思います。2013/04/23
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