内容説明
東京・浅草の洋食店でシェフとして働く柴崎明日香。京都旅行のために、最終の新幹線に乗ったある夜…気づくとそこは、千年以上前の平安時代の京都だった? 成り行きで、安倍晴明の邸で包丁を振るうことになった明日香だが、その料理の評判は瞬く間に都中に広がり、やがて藤原道長に料理を振る舞うことに――平安の偉人たちは、豆腐ハンバーグやフライドチキンを前に果たして……平安飯テロ小説の傑作が誕生!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
55
浅草の洋食屋でコックをしている管理栄養士の資格持ちの明日香(米津玄師ファン)は京都旅行をしようと新幹線に乗った拍子に平安時代にトリップしてしまう。運良く安倍晴明の家で料理を作る仕事をすることになったのだが、晴明の力でも千年後に戻る方法はなかなか見つからず、女御・彰子や道長に洋食を提供する羽目に…。遠藤先生は清少納言好きかと思っていたけど、そうでもなかったのかな?まあ紫式部の扱いもひどいし2巻以後二人はどんな扱いになるんだろう。2022/07/19
BLANCA
22
東京・浅草の洋食店でシェフとして働く明日香。京都旅行のために最終の新幹線に乗り…気付くとそこは平安時代の京都だった! 安倍晴明と侍女の中務に助けられながら、平安時代に有る材料から洋食の腕を活かし、美味しい料理を作り出していく…。清少納言、紫式部も現れる後宮で活躍する明日香と中務。何より明日香が前向きです!私は何か秘密が有りそうな中務ちゃんが好き。続編は? 読みたいです。2022/04/01
よっしー
21
平安時代と洋食のコラボ、どんな感じなのか気になって手に取りました。トリップ先が安倍晴明というのが良いですね。ただ、晴明様の元にいるならと、不審な装いであっても納得されるのは、晴明様に失礼では?と考えてしまいました。洋食も沢山出てきましたが、和食の基本と言える醤油や味噌の開発、糠漬けの提案など、和食もさりげに登場してるのが良いですね。きっと、明日香がこの時代で料理を作り続ける事で、日本の食文化の発展に一躍買うのでしょう。2022/09/02
tomtom
18
実際はこんな風に普通に会話したり、食べた物を受け入れられたりしたとは思えないけど、楽しく読めた。2022/05/31
虚と紅羽
16
二十一世紀の浅草で洋食シェフをしていた明日香がどういうわけか平安時代にタイムスリップ。安倍晴明の元で料理チート。 前後が重くなりそうだったので箸休めに読んだ作品でしたが、まあ丁度良かったかと。出会う人が優しいくて暖かいからいいけれど色々と舐めすぎじゃないか?と思わないでもない。その辺はキャラクター小説ということで甘めにみる。そこまで期待してないし。 定子と清少納言が同じ時期にいる謎は解けていないわけだけど、本来の過去へタイムスリップではなくパラレルワールドの一つに迷いこんだという展開である方が納得。2022/03/21