ちくまプリマー新書<br> 「日本」ってどんな国? ──国際比較データで社会が見えてくる

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ちくまプリマー新書
「日本」ってどんな国? ──国際比較データで社会が見えてくる

  • 著者名:本田由紀【著者】
  • 価格 ¥935(本体¥850)
  • 筑摩書房(2021/10発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480684127

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内容説明

家族、ジェンダー、学校、友人、経済、政治……日本社会のさまざまな面を世界各国のデータと比べてみると、今まで「あたりまえ」と思い込んでいたことが、実は「変」だったと気づく。日本がどんな国なのか、一緒に考えてみよう。

目次

はじめに
日本がどんな国か確かめよう
他の国と比べてみよう
国際比較をするときに気をつけるべきこと
本書の内容
各章の説明
第1章 家族
家族とは
変容する日本の家族の「かたち」
日本で急速に進む少子高齢化
少子高齢化の原因
家族間の関係
親も子どもも忙しい
家庭内の暴力
家族に求められる責任と家族間の格差
自由な個人へ
第2章 ジェンダー
日本の病巣としてのジェンダー
公的な立場から排除される「女性」
仕事の中での不平等
実現できていない「女性活躍」
男性の「家庭進出」の停滞
「ケアレスマン」が前提になった社会
浸透する「~らしさ」の罠
ジェンダー・ステレオタイプが充満する社会
女性に浴びせかけられるハラスメント
古臭く、問題解決に消極的な政治家たち
なぜジェンダー平等が大事なのか
第3章 学校
あなたが通っている学校は「あたりまえ」か
日本の「学校」はすばらしい?
「学力は高い。しかし……」
日本の「学校」での授業の特徴
多人数の生徒がひしめく教室内
都道府県間の格差
教員の多忙さ、ICT化の遅れ、理不尽な校則
日本の教育制度の特徴としての高校間格差
「学校」の意義?
第4章 友だち
「孤独・孤立対策」の浮上?
「社会関係資本」と「親密性」
子ども・若者にとっての「友だち」
「友だち」が多い・少ないのはだれか
「スクールカースト」と「いじめ」
大人にとっての「友だち」
どんな人に「友だち」が少ないのか
同性で固まる「ゆがみ」
「友だち」ではない他者にも冷酷な日本
「友だち」問題は社会の問題
第5章 経済・仕事
かつては「すごかった」日本の経済と企業
今はすごくない日本の経済と企業
なぜこうなってしまったのか
いろいろおかしな日本の働き方・働かせ方
働くことへの考え方に見られる特徴
最低限、必要なこと
第6章 政治・社会運動
民主主義はオワコンなのか
国際比較と推移から見た日本の投票率
日本の若者は保守化している?
他国との比較から見た日本の若者の政治意識
なぜ日本の若者は政治意識が希薄なのか
政府の責任をどう考えるか
政治と社会運動を、取り戻す
第7章 「日本」と「自分」
「日本がだめでも自分がOKならいいじゃん」
見つからない意味、低い自己効力感、強い不安
鬱屈の社会的背景
「自分」にとっての「日本」
だめをだめでなくしてゆくために
原因と展望
日本を超えて

あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

breguet4194q

130
図や表が小さすぎて読みづらいし、内容からしても新書じゃない方がいいと思います。現状分析はあらゆるデータから読み取れますが、結局どうすんだ?と言う解決策は読者に任せており、著者の提言はほとんどありません。帯に「学校の先生お取り寄せNo.1」とあります。学校の先生がこの本をどう読み、子供たちに何を教えるのか。先生だけに頼る訳ではありませんが、ここに日本の未来が見えてきそうです。2022/11/27

けんとまん1007

91
一次情報を辿ることの大事さがわかる。玉石混交の情報にあふれ、フェイクなものも多いと思われる今だからこそ、この視点は外せない。今のこの国は、どうなのか?を、自分で認識すること。ここのことろ、綺麗ごとな表現や印象論で誤魔化そうとする風潮、まともに対話しようともしない、事実を隠蔽するようなことが日常茶飯事になっている。それは、今の状態を知られたくないことの裏返し。まずは、自分から少しずつでも、自分の頭で考え続けることだ。もちろん、一次情報をどう解釈するかは、自分次第。2022/01/15

さぜん

61
課題図書本。家族、ジェンダー、学校、友人、経済・仕事、政治・社会運動を国際比較データを用いて「日本」という国を考える。危機感を煽られる内容。どんな世代も冷静に今の日本の現状を捉えるべきだ。悲観に終わらず、どうするかを考えるきっかけになる本だと思う。やはり教育って大事だし、その基本は読書。知らないことを知る→疑問に思う→想像し考える→行動することを身に付けたら、色んな課題に立ち向かえるのでは?批判的思考ができる子供たちを育てないと本当にヤバい国になっちゃいそう。2023/10/03

Mc6ρ助

27
『もう何をやってもだめだ、という冷笑や、自分だけが生き延びられればよい、という利己主義や、身近に目につくあいつらが悪い、という短絡的な憎悪ではない、向かうべき方向を探りたいといつも考えています。その思いや考えからいろいろな提案もしています。それらが若い人たちや読んでくれた方全般に、どこまで受け入れてもらえるのか不安もあります。でも私にできる精一杯の診断と提案をしました。(p269)』本田由紀先生のご診断にはガッテン、ガッテンだけど、「呼びかける」、「笑いかける」、「話してみる」というご提案では物足りない。2022/02/19

花男

24
父親は仕事で忙しく、家事を担当する度合いが低い、母親も仕事で忙しく家事も忙しい。子供は子供で学業の時間が長い。つまり日本は家庭で過ごす時間が短い。  仕事においては自分でキャリア形成がしにくく企業に委ねた状態。世界標準では自分が企業とすり合わせて納得いった場所で働く。 この状況が当たり前と思ってはいけない。2022/07/12

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