内容説明
深い森に閉ざされた国ファーシタル。
その森を管理する精霊に仕えてきた公爵家の令嬢ディアは、幼い頃に家族を殺され、王家に保護されたのち第一王子リカルドと婚約する。
しかし、彼が他に愛する女性を得たことで婚約は解消される。
円満な婚約解消に思えたが、ディアは知っていた。
かねてより精霊との繋がりを危惧していた王家がこの婚約解消を機に、数日後の舞踏会で自身を手にかけることを。そして自分の家族を殺したのが王家だということも――。
全てを失いひとりぼっちで生きてきたディアは、最後に奪い続けてきた者達への復讐を決意する。
そんな彼女をずっと見ていたのは、美しく残忍な精霊ノイン。彼こそディアの一族が仕えてきた精霊で、ディアが殺される理由だった。
気まぐれに現れるノインとともに、残されたわずかな日々を過ごすディアは、最後の舞踏会に向けて歩み始める――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
すがはら
14
幻想的で美しい風景、美形の登場人物達、そして意味深なセリフ。小出しにされる断片情報を拾っていくと、割りと初めの方でディアの言う「王子様」が誰なのか察しは付きます。誤解があるからこそのツンデレとジレジレですけど、このままでは取り返しのつかないことにならないかと気が揉めました。間に合ったのかな?運命の舞踏会の直前まででこの巻が終わってるのがねー、心配の種です。ディアとノエルが細部まできちんと確認し合えてないし。次の巻は3分の1程で本編が終わって後は番外編だといいな。波乱は要らないよ。早く幸せになっておくれ。2021/11/27
おもち
8
再読〜 2度目なので話を分かった上で読めて、1度目より理解しやすかった。2022/03/14
starly
7
幼い時に家族を殺されて、復讐を決意した主人公、ディア。真夜中にしんしんと雪が降り積もるような…とても静かで…そんな雰囲気を感じた作品。 世界観がファンタジー。物語を読み進めながらその世界観についての説明が多々。最初は分からなくても後半で徐々に世界観が分かってきた。これは、恋愛要素あるのかと思いましたが恋愛作品でした。世界観も理解出来たので次巻ではもっと恋愛要素があるかと期待です。2022/04/23
よっしー
5
童話のような世界観で少し難解な所があり、最初は結構読みづらかったけど、後半になるにつれ面白さが増してきた。ノインとディア、お互いの盛大な誤解が解けた所で1巻が終了。ところで…自分だけかもしれないけどディアががるる…とか威嚇するのは(妖精向けだとしても)ちょっと違和感が。一部常識を知らないっぽい感?あるけど、王太子妃教育受けて終了してるはずだし何かしっくりこないな。まあ色々歪だったってことなんだろうけど。2026/03/07
菊地
5
キッチリと作り込まれた世界観や、一筋縄ではいかない登場人物など、割とこだわりを感じる内容でしたね。 投げやりなようで、一物を抱えていそうで、かといってのんびりしていそうで、主人公のキャラクターが中々掴みどころが無い。文章のテンポなどに「癖」はあるので、その辺で好き嫌いがはっきりしそうな作品だと思いました。 ただ、この感想を書いている時点で作者さんの訃報が流れてきて、何ともしんみりとした気分になってしまいましたね……作者さんが残した作品がなるべく多くの人に読まれますように。2022/03/21




