- ホーム
- > 電子書籍
- > コミック(少年/青年)
内容説明
「殺した人間を殺せば、殺された人間が蘇る」ようにルールが書き換えられた世界。そこで、人はどう生きるのか。
魔術師のいるファンタジーの世界で、厳しい差別が残る世界で、推理小説の世界で…。
このルールが適用された新世界を舞台に描かれる、珠玉のオムニバス。
殺された人たち、そして、大切な人を失ったあとも人生が続いていく人たち。
ともすれば世の中から置き去りにされてしまう人たちに
寄り添い、スポットライトを当てた本作で描かれる「想い」の数々は、
きっと、あなたの胸を深く強く貫くはず。ラストまで、ぜひお読みいただけますように。(編集担当)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
43
『殺人犯が死ねば被害者が復活する』という“新しい理”が与えられた新しい世界を描いた意欲作だったと思う。この前提を土台に、過去未来、そしてファンタジーと広がってゆく。3巻では、世界観の確認、成立後の展開、抜け道そして今後を描いていて、キレイにまとまった印象。紛争や戦争での大量殺人は反動でワチャワチャになってしまうし、復活しても殺害されたトラウマは消えなかったりして、単なる救済のシステムには終わらない。だから殺人事案自体を無くさねばならないと悩む人間も出てきて・・・。哲学的あるいは思考実験的。(続く)2022/09/25
トラシショウ。
19
「被害者が、殺された人が、蘇る選択肢が有る方が勿論より良いです。でも、根本的な事はやはり、自分達でやらなくてはならない。元より被害者のいない世界。貴女に頼らなくても良い、世界」。魔術師同士の場合、有名古典ミステリを連想する孤島に集まった人々の場合、変則異世界転生した人の場合、無慈悲な差別が根強く残る地方の人々の場合、蘇るも自死を選んだ人の場合、そして・・・。前巻の予告通りの最終巻。思考実験的な側面は益々加速しており、これまでで一番難解なエピソード多数。きっちりやりきった感が強いなぁ(以下コメ欄に余談)。2021/10/19
JACK
12
○ 「改変者」という神のような存在によって世の理が書き換えられた世界。ここでは殺人犯を殺せば被害者が蘇る。被害者を生き返らせるために殺人犯を殺すのは許される殺人なのか。極限の思考ドラマも遂に完結。ファンタジー世界で盗賊を全滅させた魔法使いを殺したらどうなるか、富豪が殺された孤島の別荘で犯人を探す手段とは、といった思考実験的な物語は面白い。被害者にとって生き返る事が必ずしも幸せではないという話もあってなかなか考えさせられます。終わり方は唐突で魅力的でもなく、打ち切り感もあってちょっと残念でした。2021/10/21
チューリップ
7
完結。こういうネタってまだ続けられそうな感じもするけどまあそんな長く続けるような話でもないかな。転生した人の話と孤島の話が面白かった。最後の話は最初の話のその後で悪人が蘇ってもみんながみんな心を入れ替えるわけじゃないよなと思った。でもあの親子が不幸な事にならなくて良かった。2021/12/04
D-suke
6
面白かった 以外とあっさり終わっちゃったからもうちょっとこの漫画読んでいたかったな 終わり方は綺麗だったね。父と娘の関係もそうだし、昔に罪を犯した二人の対比も良かった2021/11/07