内容説明
平成の25年間で、日本人の「家族」のあり方はどう変わったか?詳細な統計データ、身の上相談、家裁事例などから、生活水準、世帯構成、親子関係、介護、児童虐待、結婚・離婚・再婚、出産、葬儀…家族をめぐるあらゆる変化を欧米とも比較しながら読み解き、平成の家族像を描き出す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
まど
8
筆者の主観が多く、その通り!って思うところとそうかなぁ…って思うところとあり。色んなデータをみると、思ったより平成は悲惨なことになってないのかもって感じたり面白かったです。日本人が絶滅危惧種ってつらいわ。2014/12/27
お抹茶
5
調査大勢で見る限り,制度としての婚姻は健在で,夫婦と親子の大部分は安定しているので,「家族の危機」には瀕していない。2010年では,三世代世帯は全国民の13.5%で,子供の5人に1人はこうした世帯で育っている。単独生活者は1980年からの30年で3倍になった。離婚の原因は,人間関係や経済的理由が比較的少なくなり,性格不調和などの精神的・心理的なものが増えた。2011年の養子縁組の67%が婿を養子にするなどの成人養子であり,不幸な子供を救う制度に変える必要がある。2017/12/07
てくてく
3
データ分析に関連する著者のコメントの中には、根拠があまり確かとはいえない伝聞が含まれているので注意が必要だが、確かに、データから見る家族というものの変遷は面白かった。2015/03/15
Junko Yamamoto
3
画一的な戦後昭和の家族像から平成の多様な家族像が見えるか……と思ったがそうでもない。離婚も増えていない、国際結婚も増えていない。 それは経済の行き詰まっているから。増えたのは児童虐待。貧困✖︎暴力の結果。イクメンが増えたことはわずかに良いニュースであるが……。 けれども子育てを楽しいと思う女性はわずか21%……にびっくり。アメリカは60%以上らしい…… 仕事・結婚・家庭が変わらないと日本人は絶滅する、、、運命だと。2014/12/21
katashin86
1
平成的「家族が大事」とそれ以前の「イエが大事」の違い・ズレが顕在化していく中で、社会モデルを変える必要があることはみなわかっていると思う。 それでも、2つに共通しているところもあるゆえに、「家族が大事」という平成人がもつ価値観が、モデル転換を阻んでいるようにも思われる。2015/01/14




