内容説明
【ご購入の前に】本電子書籍には、紙版収録のイラストが収録されておりません。
あらかじめご了承ください。
「君たちは腐った蜜柑です!」
新任教師加藤テサは、突然机をバンと叩いた。
廃棄処分されたはずの、千紗とまったく同じ顔をして……。
ここはロボットたちが支配する島。現在、人類とロボットは絶賛戦争中!
で、この島に潜入した人間兵士の僕は、ロボットの親玉・チェシャキャットを倒すべく、まだこの島にいる。
〈学園〉最強の処刑人こと、両手がギロチンマシンの中村奈々子。
そして打倒〈学園〉をめざす生徒会の元リーダーである通称〈赤ずきん〉こと中村奈々子。
そして、なぜか「3人目の中村奈々子」と呼ばれる僕……。
僕たち3人は、他のロボット生徒たちとともにあるクラスに編入された。教師・加藤テサは言う。
君たちは、ある病に侵されている、と。その名は「人間病」。
僕たちは、いや、僕は果たして本当に「人間」なのか。そして、次々に壊れていくクラスメートたち!
日日日マジギレ!? 話題の学園アクションラブコメディ第2弾の合言葉は「ガッデム・義務教育!」
もちろん萌えも忘れてません
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
半熟タマゴ
7
病気になったロボットだと判断され隔離された山田達を待ち受けるのは……。赤ずきんの妊娠騒動、奈々子の告白、小さくなった番傘くんを子育てとドタバタしてましたね。全ての元凶(?)である科学者の奈々子のことは少しずつわかってきたけれど、山田と奈々子と赤ずきんとの繋がりは謎のまま。あの赤ちゃんは3人のうちの誰かなのかな。2021/10/25
ふじさん
4
中村奈々子=人間VSチェシャ・キャット=ロボットという対立の構造が明確だった一巻に対して、新たに体の半分が機械化された科学者中村奈々子・元は人間のロリエという、人間とロボットの中間に立つ勢力が登場してテーマ性のようなものがより見やすくなったように感じた。そのような意図を作者が自覚的に持って書いているかはわからないが、物語の複雑化によるテーマ性の単純化という図式は興味深い。他方、ストーリーに関しては良くも悪くもいつもの日日日。中途半端感が否めないのは先行作品に対する敬意が足りないからか。2010/02/16
星野流人
3
人間病、妊娠、子育て、学級崩壊と……やたら騒がしい1冊だったなあ。人間とロボットの間で揺れる自らのアイデンティティー……という一見我々には理解しにくいようなものの悩みであってもしっかりと読者に伝えてくれるのは見事。ストーリー展開的にはワクワクしたし、いい感じで伏線張りつつな「次に続く」だったんだけど……これ、次巻どうなるんだろうかね? ベストイラストは、77頁の赤ずきん、ロリエ、山田。 7/10点2012/05/19
ななみん
3
あかずきんかわいいよ!! まさかのプチでの復活も最高でした。 プロローグからはじまりunfairで少しずつ小出しにされる過去の語り手は驚きと納得の両方が入り交じった感じ。 登場人物すくないからま、予測はできたんだろうねー(俺は無理だったけど)。 とりあえず義務教育~学級崩壊は終了。 この後どう物語がすすんでいくのか。 また狂乱みたく救いようのない悲しい話にならないことを祈りつつ・・・次巻へっ!!2010/07/20
真林
1
学級崩壊すなわちロボットの学園からの脱出。舞台が二巻にして早々に移り変わるとは思っていなかったので驚きました。しかしロリエの正体や科学者の中村奈々子の行方などが明らかになり、またそれはそれで謎が増えました。広がっていく世界観がどこに着地するのかに期待ですね。2014/11/15