内容説明
岡っ引きの正蔵と安五郎が立て続けに刀を持った男に襲われた。男は「恨みをはらしてやる」と吐き捨てたといい、安五郎が供をしていた早苗を狙ったとも考えられる。早苗はかつて克次が仕えていた同心・中川庄二郎の娘。これまで関わった捕り物に恨みを抱く者の仕業か……すると、八丁堀の中川家を窺う怪しき影までが現れた。克次は決心し、もう一度探索に加わることを願い出る。危ない真似をするのはこれきりにする――誓ったお京のためにも、ここで一切の禍根を断つ! 胸を打つシリーズ最終巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
78
元岡っ引きで、家請人である江戸南森下町の大和屋克次の人情捕物噺です。家請人とは、今でいうところの賃貸保証人・保証人代行などの不動産業者です。最終回にして、やっと克次とお京の仲が結ばれるようです。二人で住む新しい住まいを見に行くところで終わっています。いつ一緒になるのかと思ってヤキモキしてきましたが、やっと一緒になるのだと思うと…。これからの2人の生活を書いてほしいです。シリーズ4作目《完》字の大きさは…大。2021.10.14読了。★★★☆☆2021/10/14
ミニッシュ
1
家請人克次シリーズ、おそらく最終巻だろうな。無事お京に告って一緒になるみたいだし、岡っ引きのまねはもうしないと言ってたしな。わしとしてはもっと事件に出しゃばってほしいところなんだがな。克次実に魅力的なキャラだぞ。2021/10/09