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内容説明
かつて、東京都北区十条という街の片隅に存在していたスナック「キャンドル」。店主(ママ)の人柄のせいか立地によってか、一飯を求めて流浪する野良猫をはじめ、出禁の嵐で遭難した泥酔老人や酔狂中高年たちの駆け込み寺として十条の街に巣食っていた。酔客による尿の過失で半故障したカラオケ機器、初対面の客に「おもしろい顔」を執拗に披露し続ける謎の男、そこから謎の美女を交えて開幕してしまった猫真似&鳥真似の「アニマル・ナイト」…。そしてこれまた初対面の客の××××を唐突に鷲づかむ境界スレスレおやじに正体不明の老婆娼婦集団……。『東京都北区赤羽』を執筆中に漫画家・清野とおるが遭遇し、自身の”精神”を守るため、10余年にわたって封印し続けたトラウマ級の記憶の鍋蓋が今、開く…!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あーびん
19
昔友達が十条に住んでいたので、東京に遊びに行くときはいつも泊まらせてもらっていた。よく赤羽まで散歩がてら歩いたので、赤羽~十条間に広がるごちゃごちゃした住宅街が好きと著者がいうのがすごくわかる。あの風景は私にとってもすごく東京のイメージだったから。あの頃もしかしたらこの漫画に出てくるスナック「キャンドル」の前を通っていたのかもなんてノスタルジックな気分にさせられたが、それを一瞬で吹き飛ばすママ&常連客のヤバさ(笑)2021/09/27
ぴよ(toyoneko)
5
「赤羽」外伝みたいな話。まだこんなネタを残していたとは・・・!2021/09/26
かやま
5
タイトルと表紙でどういう系統の作品か判らなかったので迷ってたけど、赤羽系らしいので買いました。いくら濃いとは言え小さいスナックでの話なのでそんなに長くは続かないと思うけど、まだまだやばい話出てきそう。2021/09/13
チョコろん
5
漫画家として危機を迎えていた著者はやむを得ず深夜の弁当屋でバイトすることに。そこで出会った気になる老婆をつけてみると……。---時期的には赤羽連載前~ウヒョ前かな? 赤羽を踏まえて写メをバンバン取ったのに、それでもキャンドルの不条理さを伝えるのには足りないとか。ちからとは別方向の怪しい雰囲気。赤羽で同居させるのを持て余すのは納得だし、東京怪奇酒を経てからの本作というのはしっくり来る。ちからはマスターが可笑しい面が多いけど、キャンドルはスピリチュアルな不条理さが強いよね。どんな展開をするのか今後が楽しみ。2021/09/12
プロムナード
3
いつもの清野なんですけど読んでると泣けてくるものがある。深夜にいきなり見知らぬ老人宅で飲む、たとえばこういう空間がこの世には存在するってことが、ね。2021/12/26
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