内容説明
本書では、絶縁体、導体、磁性体、超伝導体などのさまざまな個性を持つ物質を舞台として、これらの「個性」を電磁気学でどのように記述するかを解説。この個性が多彩で面白い物理現象の舞台となるだが、一方で難しい、分かりにくいという印象を持つ原因にもなっている。本書では演習問題を多く取り入れ、読者が演習問題を通じて納得感を得られるように、また直感的な説明を随所に取り入れ、物質中の電磁場が「見える」ように配慮した。
目次
真空中のマクスウェル方程式の復習
導体
表皮効果
誘電体
分極率と誘電率の関係
分極の機構とダイナミクス
交流応答とクラマース‐クローニッヒ関係式
磁性体
強磁性体と磁化過程
さまざまな磁性体と磁化の発現機構
磁気共鳴
超伝導体
物質中の電磁波