小学館文庫<br> 羊の頭

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小学館文庫
羊の頭

  • ISBN:9784094068047

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内容説明

ドイツ推理作家協会賞新人賞受賞作、第2弾。

その日、ミースバッハ刑事警察の上級巡査クロイトナーは、リーダーシュタイン山の頂上を目指していた。全欧警察技能コンテストに向けてのトレーニングの一環だった。
やっとの思いで頂上に着くと、小さな礼拝堂のそばになぜか大きなビール樽が立ててあった。運んできたのは顔見知りの小悪人スタニスラウス・クメーダーだった。
挨拶もそこそこに、クロイトナーは突然気分が悪くなり、頂上を囲む手すりから身を乗り出して嘔吐する。だが、顔を上げて振り向くと、クメーダーの姿が消え、頭部が吹き飛んだ胴体がその場所に横たわっていた。
2年前、クメーダーの恋人が失踪した。クメーダーが殺される前、クロイトナーはその失踪中の恋人の行方を弁護士のファルキングが知っていると聞かされていた。
クメーダーの恋人が失踪した頃、弁護士のファルキングは、20万ユーロに及ぶ大金を義父から借りていた。ファルキングは仕事上の損失を補填するため、インサイダー取引の危険な賭けに出るつもりだった。

ネレ・ノイハウスと並び称されるドイツ・ミステリのビッグ・ネームが本書の著者アンドレアス・フェーアである。
2010年ドイツ推理作家協会賞(フリードリヒ・グラウザー賞)新人賞を受賞した『咆哮』(小学館文庫)に続く、ドイツで大人気の傑作警察小説〈ヴァルナー&クロイトナー〉シリーズの第2弾をお届けする。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のぶ

90
本作はシリーズの二作目で、いきなり読んだので、登場人物の関係がつかめず、最初は混乱した。物語は何者かが山の山頂で狙撃され、殺害されてしまう。一方、その2年前、DVに耐え切れなくなったカトリーンが、一人の男から逃げ出そうと策謀する時系列の物語があって、その二つの物語が交錯しつつ語られながら、いくつかの殺人事件が撒き散らされ、結末へと至ることになる。冒頭の出来事からは思わぬ方向に展開するので、話の複雑さに振り回されないようにする必要があると思う。機会があればシリーズ第一作の「咆哮」を読んでみたいと思う。2021/09/16

星落秋風五丈原

36
いやヴァルナ―よかったね!今回はそれしか言えないわ。2021/09/30

petitlyz

29
【図書館で借りた】前編からそうだったけどクロイトナーは”持ってる”!ヴァルナーのお爺ちゃんも元気。ヴァルナーだけ相変わらず寒がり。ストーリーは一筋縄でなくて、最後までなかなか安心できなかった。なんでどこの国に行っても、ろくでなしの男はパートナーの女性に暴力をふるい、かつその女性に異常に執着するのか。よくあることといえばそうかもしれないけど、こんなことも解決できない現代社会って…となる。2021/10/28

29
楽しみましたぁ♪クロイトナーさんといい、ヴァルナーのお祖父さんといい、面白いです。お話しは、何とも悲しいと言うか、DV絡みのは読んでてツライですね。シリーズの翻訳続いて欲しいです~。2021/10/15

キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん

25
羊の頭、がどこかに出て来たが、忘れてしまった💦 前作の「咆哮」よりも筋道が立って納得のラストではないだろうか。それにしても「三体」の後に読むとクズの男が多すぎて一気に現実世界に戻ってしまった。三体に出て来たクレーバーな物理学者や宇宙研究者や宇宙船の戦士が全然いない。リアルな日常が!2024/01/19

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