内容説明
ジンガノ元帥から、新たに〈ヴィクトリー〉の艦長を引き継いだグレンジャーは、人類の存亡を賭けて、ペナンブラ星系へと向かう!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ひさか
21
2021年9月ハヤカワSF文庫刊。シリーズ3作目。完結編。七種族協定なんて話が出てきて、異星人との共闘や、異星人ウィルスによる乗っ取り、謀略に次ぐ謀略があり、戦いの趨勢が混戦模様に。グレンジャー艦長が、翻弄されながらも、あの手この手で切り抜ける展開が面白い。よくぞ纏めたと思う奇跡のようなプロットに拍手です。2021/10/23
鐵太郎
18
ティム・グレンジャー大佐の冒険、その3、最終章。筋肉もりもりのナルシストのロシア連邦大統領が敵方の中ボスとして、スウォームと連携して大活躍。しかしその悪の姿を見た裏切り者の地球連合副大統領は──、とね。スキオーラという新たな敵方の裏切り種族も現れ、てんやわんやの末に正義は勝つ、悲惨な犠牲を乗り越えて。めでたしめでたし、か。ただし、最後の7ページでもう一度どんでん返しがあり、作者の意図がさっぱりわからなくなります。こうひっくり返せばいいひねりと思ったんですかね。勧善懲悪で単純に終わらせれば充分なのに。2022/03/08
わたなべよしお
16
3部作、これで終わりですか?まだ、続きがありそうな。だって、真の敵がまだ存在することがやっと分かったところですからねぇ。まぁ、基本的にB級SFですけど、好物なので楽しませてもらいました。2021/09/18
へ~ジック
3
キャプテン・グレンジャー最後の戦い。コンスティテューションで人類の統合を護り、ウォリアーで戦士の如く戦い、そしてこのヴィクトリーで勝利を齎す。勝つために、守るために、人命をそれこそレンガの様に積み上げてきた漢グレンジャー。そうやって自ら築いた山の頂上に振り替えることなく立つ。その勇姿を観よ。2023/03/30
はるまき
2
☆☆☆:<伝説の艦隊シリーズ>完結篇(もっとも本国では続いている模様)。ロシアの真の目的、スウォームの支配を逃れ人類に手を貸す種族達の思惑、スウォームの隠された真実の姿、グレンジャー再生のカラクリ等々、3巻目にして怒濤の真相披露が続くのでなかなか理解が追いつかないし、政治的謀略パートが相変わらず冗長、艦長とクルーの絆的描写が希薄で物足りない等の弱点はあれど、各種族の生態や特異点通過のトリックなど、SF的ギミックが思いのほか凝っていて、この手の宇宙艦隊ものの中ではハードSFのワンダーが濃い点は買える。2025/05/22
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