内容説明
古典ロマンシリーズ30万部突破!平家の栄華、そして没落までを鮮やかに描く超ド級・栄枯盛衰エンタメ物語!ラフカディオ・ハーンの『怪談』に登場する、あの盲目の琵琶法師「耳なし芳一」が案内役!面白く、わかりやすく紹介していきます!「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」この超有名な一文から始まる「平家物語」。そこには、熾烈な権力闘争あり、渦巻く権謀術数あり。哀しい恋の物語も、イケメン貴公子のBLネタも……。運命のままに滅びゆく人々の壮絶な「生きざま」「死にざま」がここに詰まっているのです。板野博行知ればもっと楽しめる!◇『平家物語』の作者って誰?◇「平氏のご先祖」は平安京を開いた桓武天皇◇壇ノ浦に散ったのは平氏の中の「平家一門」◇「平家にあらずんば人にあらず」って誰のセリフ?◇なぜ感動的?「敦盛最期」「那須与一」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
macho
19
表紙の挿絵に少し驚きますが、平家物語の全体像を把握するには良かった。平家物語、いいじゃーないですか。諸行無常。うん。2022/04/09
れもん
18
図書館本。平家物語に出てくる人物紹介小説、っていう表現が合ってるのかな?。文章も軽いタッチで書かれていて読みやすく、これを読んで事前情報を得てから平家物語を読むと、入りやすくて良いんじゃないかなと思った。2023/10/04
Shimaneko
15
傑作アニメの余韻+鎌倉殿の余波で、日本史のおさらいがてら手に取る。ラノベ風のポップな表紙から薄々予感した通り、「案内役・耳なし芳一」のヘラヘラした語り口調に、終始軽くイライラしつつも一気に読了。最大の収穫は、敦盛の例の有名なフレーズの読み方で、いい年こいて長年ずっと「にんげんの寿命」だと思ってたクチなので、勉強になりましたことよ。あと、瀬戸内寂聴の出家には高岡智照の影響もあったのか。『女徳』を読んでみようとメモ、メモ。梶原景時が三谷脚本でどんな展開になるのかも楽しみだな。2022/05/14
A.I
7
面白かった。入門としては良いのではないでしょうか。しかし平家は同じような名前が多くて誰が誰なのか分からなくなるw2022/04/21
いちじく
6
鎌倉殿の13人にハマった同僚に平家方のことも知って欲しくて、入門書的なものを探していたところたどり着いた本。有名なエピソードはだいたい押さえられている。アニメ平家物語では意地悪な役どころの平資盛と恋人の右京大夫のその後に触れているところや、平家物語では無教養の田舎者とされている木曽義仲が自分だけ逃げることもできたのにわざわざ乳兄弟の兼平のために戦場に戻ってくるような情に篤い人であること、芭蕉や芥川龍之介の義仲愛を紹介しているところがとても良かった。重盛推しだけど脇役が輝いてるからこそ平家物語は面白い。2022/03/13