ぼくのまつり縫い 手芸男子は好きっていえない

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ぼくのまつり縫い 手芸男子は好きっていえない

  • 著者名:神戸遥真/井田千秋
  • 価格 ¥891(本体¥810)
  • 偕成社(2021/09発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784036491209

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内容説明

「おねがいしますっ!」
針を持ってた手をひしとつかまれ、「ひぃ」って小さな悲鳴がのどからもれた。
「助けてください!」

ケガでサッカー部の練習を休んでいた針宮優人は、
クラスメイトの糸井さんによって、強引に被服部の助っ人にされてしまう。
被服部にいたのは、空気を読まない糸井さん、明るく大胆なマスミン先パイ、男子は断固拒否(!)なサンカク先パイの3人だった。
じつは、裁縫が大好きで、得意だったことを見破られた優人は、文化発表会用のドレス作りにまきこまれていく。
ケガを心配して、復帰を待ってくれているサッカー仲間のカイトにはいいだせないまま、被服室に通ううち、優人は、手芸が大好きなのに、一方でそれをはずかしいと思う自分の気持ちにむきあっていく。

ほんとうに好きなことに正直になりたい、手芸男子ストーリー!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ベーグルグル (感想、本登録のみ)

58
とても良かったです。好きな事が出来ない、それを伝える事も出来ないって苦しかっただろうなぁ。男の子だから「サッカー」でなくたってもいい。好きな事を好きって言える環境、人と違っていてもそれを受け止めてくれる環境があるのは本当に大切。ジェンダーに触れられている事もとても印象的でした。#NetGalleyJP2021/09/17

たまきら

41
不思議だよね…ファッションの世界なんて男性デザイナーばかりなのに、子どもの頃はいじめられたりするんだもの。お父さんに勧められ、ちょっと無理してサッカー部に入ったものの縫物が好き、が止められない主人公に寄り添いながら、こういう窮屈な思いをしている子がたくさんいるんだろうな、と思いました。ピンクのランドセルが欲しかった男の子が周囲に2人いました。1人はお母さんが強制的に黒を購入。もう1人は茶色をベースにしたランドセル。六年生になった今、2人は「これでよかった」と言っているけれど、どういう気持ちだったのかな。2024/02/21

白雪ちょこ

37
暖かく、しかし胸に刺さるようなそんな素敵なお話だった。 男の子だけど、ピンク色やフリル、可愛いものが大好きで、趣味は手芸といった主人公。 だが、それ故にトラウマとなり、思春期真っ盛りのこの年頃は人の目やらしさを気にするもの。 そんな学生独特の、難しい気持ちの表現などもうまく描かれていた。 そして、主人公の周りの友達や先輩達がめちゃくちゃ優しい。 家族も前向きで、主人公は本当に人に恵まれている環境だと思う。 これからも、彼は自分の「好き」を信じて、青春を謳歌してほしいと思う。続編も期待。2023/03/16

ケ・セラ・セラ

33
自分に正直であるのは厳しいこともあるけれど、ウソをついて過ごすのは苦しい。好きなものを好きっていって何が悪い?そう思いつつも隠しているモヤモヤ。また傷つきやしないかと心配したけれど、いい仲間、いい友だちに出会えて良かった。今はアイドルがレディースの服着てたりピンクも可愛いグッズもカッコいい雰囲気になってきたけれど、それでもこのくらいの年齢だと実際にはまだまだ難しいかなぁ。気持ちのいい作品。シリーズがあるようなので読みたい。 2021/10/06

アイシャ

29
イラストレーターの井田千秋さんの絵がすごく可愛い作品。ツイッターでたびたび紹介されていた。小さなころからお裁縫が大好きな針宮優人。男の子だからと本当はピンク色が好きなことも、針仕事が好きなことも秘密に。中学では友達に誘われてサッカー部に入ったけれど怪我をしてしまう。そんな優人が被服部に入って文化祭のファッションショーで自作の洋服を着てウォーキングするまで。好きなことを好きだと言えない環境って辛いと思う。せっかく才能もあるのにそれを隠すなんて。若いうちに自分の好きなことを見つけられた人は本当に羨ましい。2020/11/14

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