陸奥宗光(下巻)

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陸奥宗光(下巻)

  • 著者名:岡崎久彦
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • PHP研究所(2021/09発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569562810

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内容説明

欧米の議会政治の本質を学び帰国した宗光は、第二次伊藤内閣の外務大臣となり、懸案であった英国との条約改正を成功させる。その9日後、日本は日清戦争に突入。宗光は英・米の干渉を排した開戦外交を展開、さらに、三国干渉をすばやく収拾し、見事な外交手腕を発揮する。国内における国際主義と国権主義の相克の中で、常に世界に視点を置き、日本の行く末を見据え続けた政治家・陸奥宗光。本書はその後半生を描きあげた大作評伝の完結編である。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitya

5
英国との条約改正の成功、開戦外交、三国干渉の収拾と、まさに弱肉強食の帝国主義がはびこる世界で、見事な外交手腕によって大日本帝国を築いた功績はあまりにも大きい。著者の見解が鋭く、的確であり、大変勉強になり、最後まで興味深く読めた。2019/04/15

讃壽鐵朗

5
五ヶ月ほどかけて陸奥宗光上下、読了。維新から日清戦争までの政治史であるが、後半生の活躍よりも苦難続きの前半生の方が興味を覚えた。外交、政治の細かい駆け引きの記述を辿りつつ、その世界の複雑さに辟易するほどで、そんな世界に入らずによかったと。2015/05/08

shimashimaon

3
2022.2.24ロシアによるウクライナ侵攻。プーチン大統領はロシア系住民保護やNATO拡大懸念を理由に掲げています。帝国主義時代のようです。著者も帝国主義時代は終わっても動乱の時代が来ない保証はないとし「国家、民族というものは、どんな時代でも、治にいて乱を忘れない心構えだけは必要であろう」と言っています。我が国のデモクラシーを支えている外部環境に注意せよとの示唆を含む記述もあります。我が国に民主主義をもたらしてくれた先人に感謝して、陸奥宗光のリアリズムに学び、それを守っていけるようにしたいと思います。2022/02/26

げん

3
こんなに偉い人が総理になれなかったのは薩長出身でなく紀州藩の出身だったからだろう。彼を認めた人物は坂本竜馬、伊藤博文 星、西園寺、原敬だが彼は政党政治をしたかったのであろう。日清戦争で体力を消耗し、亡くなるが、彼の遺伝子は星、西園寺、原敬に引き継がれ、やっと原敬で政党政治が実現する。彼のような先見性に富んだ人物がそれ以降輩出しなかったのは日本にとって不幸であったといわざるを得ない。2010/01/14

省事

2
陸奥の出獄から留学、政府への参加、死去までを描く。相変わらず伝記であると同時に陸奥を素材とした人物論、政治論といった性格は変わらず、岡崎久彦の本として読んで楽しい。デモクラシーや責任内閣制に最初に着目し、それの担い手たらんと努力していたのが陸奥という人物であったという評価も興味深い。2017/09/07

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