内容説明
公爵令嬢エリナと婚約し、ルベリア王国の王太子となったアルヴィス。
建国祭も無事乗り越えた二人は、よりいっそう距離を縮めていく。
アルヴィスは王太子としての覚悟をもつとともにエリナへの想いを自覚し、エリナも待つだけではなく行動しようと決意を新たにした。
そんな二人の結婚式が少しずつ近づいてくる。
準備のため慌ただしい毎日を過ごしていたが、その前に避けては通れない一つの催し――学園の創立記念パーティーが待っていた。
二人が婚約するきっかけで、エリナにとっては衆人の前で婚約破棄を突き付けられた苦い思い出。
一年経っても薄れない記憶に思わず不安を吐露するエリナを優しく包み込むアルヴィス。
そうして想い合う二人は手を取り、ともにパーティー会場へと向かう――。
これはとある王国のお話。ふたりが恋を知り、愛を育んでいく物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
蒼
22
ようやく夫婦になった二人。それぞれに過去のトラウマを抱えてはいるけど、ゆっくりと愛を育てていく中でそれを超える日が来て欲しいと切に思わずにはいられない。そして周囲の国々の何やら不穏な思惑が見え隠れして、物語のタイトルが動き出した感がありまくりです。2025/07/13
すがはら
15
結婚しました。おめでとう。何となく筋書きの説明文を読んでる気になる時がありました。主役が二人とも自制的で安定してるからでしょうか。でも真面目さんカップルの割りに、変に気持ちを隠すことなく示してラブラブしてくれるのは読者としても嬉しいところ。色々ややこしい話が出てきて長くなりそうですが、結婚まで見届けたから一休みでいいかな。2021/09/14
尚侍
8
とっても面白かった。ここまでは手堅い展開ながらも今ひとつ腰が据わらない印象でしたが、アルヴィスの覚悟が定まるにつれて物語の方も面白くなってきましたね。やはり主人公がしっかりしていると物語に一本筋が通る気がします。今回はいくつも名シーンがありましたが、個人的にはやはり卒業式のシーンを挙げたいですね。ネタバレになるのでなにがあったかは書きませんが、あそこであの対応をされたらヒロインならずとも泣いてしまうことは間違いないでしょう。エドのサポートがあったとは言え、アルヴィスの覚悟がわかる名シーンでした。2022/10/12
由貴
5
アルヴィスのトラウマが分からなくてもやっとする。大分話忘れかけてるんだけどまだ出てきてないよね…?卒業式で抱き抱えて颯爽と去るシーンは素敵だと思うし、ついに結婚でめでたいという気持ちもあるものの女絡みの過去が明かされてないっていうのはなんだかなぁ。そこまで引っ張るような過去なんだろうか2023/01/25
kinta
4
とりあえずよかった~。無事に結婚式!とはいえ、なんだかめちゃくちゃ複数の伏線というか種火がちろちろしているのが、わかる。純愛ものの路線と規定するならば、側妃だって種火だって~のに、面倒な予感しかない。でもとりあえずじっくり愛を育ててください。こういうの珍しいので…2022/03/11