ライト、ついてますか 問題発見の人間学

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ライト、ついてますか 問題発見の人間学

  • ISBN:9784320023680

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内容説明

この楽しい本を訳して出すことは、著者の一人から1冊もらって以来の夢だった。一見冗談だらけに見えるけれども、実はひどく思い当たることばかり書いてある。訳者は世慣れない方で、ここに書いてあるようなことでしょっちゅう失敗をする。この本を訳したいと思い続け、深読みを繰り返したお陰で、近ごろ少し失敗が少なくなったような気がしている。本の副題にあるように、問題発見についての本である。学校では問題を解くことを教わる。だが問題は、解くより発見する方がずっとむずかしく、ずっと面白い。実人生で本当にものをいうのはそこなのだ。実務に就いておられる人生経験豊かな読者には、特によろこんでいただけるのではないかと思う。だが訳者としては身辺の若者たちにこそ、だましてでも読んでもらいたいと思っている。この本に書いてあるようなことが身についていないばかりにあたら才能を空費している若者が、実に多い。訳者自身も、学生時代からこういうことを知っていたら後悔がずっと少なかったろうに、と思っている。いや、訳者風情がごちゃごちゃいう必要なんかないだろう。ちょっと開けてみれば、そんな必要はないことがご納得いただけると思う。この本に訳者序はいらない。ただ一言この場を借りて、「だまされたと思って開けてみてください、きっとお得ですよ」とだけ申し上げておきたい。

<訳者前口上>より

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

123
わかりやすいいい本だと思いました。あまりこまごまとしたことを書いてなくて、図などがあり、よく理解できます。むかし、ポリアという人が書いた「いかにして問題を解くか」という本を読みましたが、そのとき受けた印象と似たような感じを受けました。このような本を最初に中学生などに読ませるといいのではないかと思われます。日本の場合は知識偏重ですので。2016/07/06

kaizen@名古屋de朝活読書会

106
本質に迫れない人は、どれだけ本を買っても、どれだけ本を読んでも、本質的な問題から外れたことしか議論しないかもしれない。「コピーってゼロックスですか?」という日本の本がある。言い換えの大事さ、または頓智が大事だということだろう。大事なのは問題が何か。例えば、なぜなぜ分析をせずに、問題の逆の文章を書いて解決策にする。HAZOPすれば一発かも。ライトがついているか、ついていないかが問題になっている時、飜訳の善し悪しを議論していると問題を発見できない。飜訳の善し悪しは、問題の本質を理解してからでどうだろう。。2014/03/24

sakai

35
「問題」と一口にいってもいろいろな事柄が包括されている。振り返ってみると、問題を解決している気になっていたあれこれが実は解決されてなかったのかもしれない?と思うこと多々。自分にとっては「誰にとっての問題なのか」を意識することが大事なのかもしれないなと感じた。2022/07/27

しんすけ

17
この歳になっても問題解決に手間取ることは多い。そしてそれは解決しなければならない問題なのだろうか、と悩んでいる時間も結構多い。 その前に問題そのものが良く解っているのだろうか。 本書は問題解決と云うよりも問題の核心はどこにあるのかを問い詰めた本だと思う。 「問題の正しい定義が得られたかどうかは 決してわからない、問題が解けたあとでも」 これをどう解釈できるかが、その人の人生の価値を決めるのだと思う。 そしてこれは他人は全く関係ないことなのである。2020/01/18

Shinchan

15
”問題とは、望まれた事柄と認識された事柄の間の差異である” ― 問題で望まれているのは何か、何が問題なのか、視点によって大きく異なってくる。良い本だとは思うが翻訳がなんとも。。。2013/05/02

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