内容説明
巨匠ハンターが描く傑作エスピオナージュ
ナチス占領下のパリで幻の写本を追う英国人エージェント、ベイジルの活躍!
虚々実々の諜報戦。敵中突破の秘策とは――?
第二次世界大戦を舞台とする傑出したスパイ・スリラー。
ベイジル・セントフローリアンは、かの時代のジェームズ・ボンドだ。
――ネルソン・デミル
歴史のディテールに細心の注意を払った、巧妙で魅惑的な物語。
――ランシング・ステート・ジャーナル紙
ベイジル・セントフローリアン。英国陸軍特殊作戦執行部所属。
無類の酒好き、女好き。だが任務に当たらせれば並ぶ者のない凄腕のエージェントだ。
その日も女優と逢瀬を楽しんでいたベイジルは急遽招集され、
ナチス支配下に置かれたパリへの潜入命令を受ける。
任務は、とある暗号が秘められた聖職者の写本を複写すること。
それは、暗号解析の責任者アラン・チューリングが、対独情報戦の要と捉えているものだった。
巨匠ハンターの筆が冴えわたる、戦時スパイ・スリラーの傑作!(解説・寶村信二)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Panzer Leader
55
スワガー・シリーズはストイックな主人公たちが登場するが、本作ではウィットに富み軽妙な態度が持ち味の英国特殊作戦執行部の凄腕エージェントがドイツ占領下のフランスで活躍する。ハンターが楽しみながら書いたっていうのはよーく分る。でも読者も楽しめて読めたかはまた別のお話。せっかく面白い題材なのに何か話が上滑りして薄味だなってのが感想。スワガー・シリーズの新作を期待しよう。2021/12/17
くたくた
51
『巨匠ハンターが描く傑作エスピオナージュ』という帯の謳いに大いに期待して臨むが、あれ?なんだか大味だな、というのが感想。『エニグマ奇襲指令』に似ていなくもないが、あちらのほうが格段に面白かった。皮肉やで見栄っ張りの英国人、勤勉精励なドイツ軍人(ナチとSSが嫌いでこっそりユダヤ人を助けたりしている。)ドイツに占領されても相変わらずフランス人のままのフランス人、とまあ、とってもステレオタイプ(笑)。面白くないわけじゃないので、まあ、これが最高!という人もいるだろう(私じゃないけど)という感じでした。うーむ。2021/09/05
Richard Thornburg
42
感想:★★★ 軍記モノというよりはスパイものです。 第三帝国の占領下にあるフランスへイギリスの特殊作戦執行部のエージェントが潜入し、ミッションを遂行するという話です。 アラン・チューリングが実名で登場したりして序盤から暗号がどう絡んでくるのか・・・なんてことを期待させます。 テンポもいいし話そのものは全然悪くないと思うんですが、いつものハンター作品を期待すると肩透かしを喰らうかも。 派手さはないものの、個人的にはペース配分を見直せばもっと面白くなったんじゃないかなという印象を受けました。2022/03/07
kawa
30
私的には珍し翻訳スパイ小説。持って回った表現と展開が合わず楽しめない。「時期を見る」ということで、機会があればまたこの分野にチャレンジ。2022/10/15
泰然
25
巨匠ハンターの作品は緻密なヘヴィさ、銃器戦の精密表現、熾烈な頭脳戦に魅せられるが本作は少し趣が違う。軽妙洒脱なフィーリングがありつつも、軽薄にならずむしろ肩の力を抜いてかつツボを巧く押さえた英国系歴史エスピオナージ小説が謎解きの繰り返しで展開される。ナチス占領下のフランスに隠密空挺降下した主人公の英国特殊作戦執行部のベイジルはある聖職者の写本を狙う。しかし本当の目的は他の所で既に動き出しており…。酒好き、女好き、ウィットでややもすれば紋切だが、ブリティッシュな知力で戦い、次には実在人物の配置に唸らされる。2021/09/19
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