シリーズ 新・心の哲学II 意識篇

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シリーズ 新・心の哲学II 意識篇

  • 著者名:信原幸弘/太田紘史
  • 価格 ¥3,520(本体¥3,200)
  • 勁草書房(2021/08発売)
  • ポイント 32pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784326199228

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内容説明

人が手を挙げようと意志するよりも前に、脳は手を挙げるという指令を出している! 科学的探究によって揺らぐ「自己」を問い直す。

目次

序論 意識をめぐる問題圏[太田紘史]
 1 現象的意識と説明ギャップ
 2 意識的知覚の科学的研究
 3 意識の統一性と自己の実態

I 意識的な知覚と内容

第1章 意識の概念と説明ギャップ──クオリアは分析可能か?[山口尚]
 1 歴史的背景──同一説と機能主義
 2 説明ギャップの問題──ジョゼフ・レヴァイン
 3 論点の一般的な整理(1)──心の哲学における論戦の地図
 4 論点の一般的な整理(2)──レヴァインへの応答の分類
 5 二元論とタイプB物理主義──クオリアの分析不可能性にもとづく議論
 6 タイプA物理主義──ギャップを気にしないことと「開示テーゼ」の問題

第2章 視覚意識の神経基盤論争──かい離説の是非と知覚経験の見かけの豊かさを中心に[佐藤亮司]
 1 序
 2 意識のグローバルワークスペース説とブロックの二つの意識
 3 論争の評価とブロックの立場の難点
 4 見かけの豊かさを説明する
 5 結 論

第3章 われわれは何を経験しているのか──知覚と思考、概念、意識研究の方法論[鈴木貴之]
 1 準備作業
 2 保守派とリベラル派の争い
 3 知覚と思考
 4 知覚経験の内容を明らかにするにはどうしたらよいのか

II 意識の構造と自己

第4章 意識経験の構造を探る──現象的統一性と因果的統合性[太田紘史]
 1 意識経験の統一性
 2 統一性の諸概念
 3 意識経験の構造──因果的統合性と現象的統一性
 4 意識経験の構造のモデル
 5 結 語

第5章 自我性を求めて──物語的自我・現象的自我・脳神経科学[福田敦史]
 1 はじめに
 2 物語的自我
 3 現象的自我
 4 脳神経科学
 5 自我についてどのように考えればよいのか──まとめにかえて

第6章 意識的意志は誰にとって幻想なのか──意識的意志、自己、自由意志の関係について検討する[鈴木秀憲]
 1 『意識的意志の幻想』
 2 『行動と脳科学』誌での討論
 3 意識的意志と自己概念
 4 意識的意志と自由意志論
 5 結 語

読書案内
あとがき[信原幸弘]

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ねむり木

1
面白かったー!意識をテーマにした心の哲学の論文集。認知科学の論と言ってもいいような、近年の経験的研究の成果を盛り込んだ内容のものも多いです。グローバルワークスペース理論の意識規定の不備を指摘し、それを解消できる理論としての予測コーディング説を提示する二章「視覚意識の神経基盤論争」は意識研究のメインロードをすすっと走り抜ける快作でした。2021/02/26

帆立

0
個人的には最後の意識的意志の論考が興味深かった2014/05/29

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