双葉文庫<br> 犬棒日記

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双葉文庫
犬棒日記

  • 著者名:乃南アサ【著】
  • 価格 ¥693(本体¥630)
  • 双葉社(2021/07発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784575714906

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内容説明

犬も歩けば棒にあたる――。その故事のごとく、一歩外に出てみれば、そこにあるのは幸運か災難か!? 巧みな人物造形と心理描写で多くの読者から支持される著者が、街で見た人物や光景を日記形式で描く人間観察記。あなたの身近の風景も、著者の手にかかれば、一瞬にして物語になる!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のぶ

83
近々に「続・犬棒日記」が出ると知り、その前に前作を読んでおこうと思い手に取った。乃南さんの小説はほとんど読んでいるが、エッセイを読むのは初めて。軽い気持ちで読み始めたのだが、変化球を投げられたような印象を持った。本書はたまたま遭遇した、名も知らぬ行きずりの人々の事を、乃南さんの視点から描いているものばかりだった。描かれる人たちがあたかも小説に出てくる人物のように描写されていて、4,5ページの話がショートショートの小説を読んでいるような感覚にさせられた。乃南さんの小説の原点のような作品集。2022/01/05

Ikutan

76
電車の中で、カフェで、病院の待ち合いで、スーパーで、公園で...名も知らぬ人たちが繰り広げる日常の小さなひとこま。さりげない台詞に耳を傾けて、普通だったら見過ごしてしまう声音や表情の変化から、彼らの抱える事情を想像しちゃう、乃南さんの観察眼は鋭い。一つ一つは日記形式で短いけれど、巧みな人物造形と心理描写が魅力の乃南さんにかかると、それだけで一つの物語になってしまうのだ。いやぁ、普段何気なく過ごしている日々の景色が変わってしまうかも。続編も読みたい。2022/01/28

あつこんぐ

34
初読みの作家さん。早く読めばよかった‼️と後悔しています。エッセイというより短編の小説集を読んでいる感じでした。鋭い観察眼と素晴らしい文章力があれば何気ない日常もこんなにドラマチックになるんですね。いやー、参った。追いかけたい作家がまた増えてしまったなぁ。2021/11/21

DONA

13
苦手なはずのエッセイもさらさらと読めました。日記というより短編小説のようでした。ついついオチを求めてしまうのですが、オチは無くても色々想像することが出来て面白かったです。自分が同じ人に遭遇してもここまで色々感じることはあるのかな?と思ってしまいました。2021/08/07

フクミミ

11
続編から読んだので、こちらも読む事に。コロナ前の日常ですが、結構ダークな人間模様が多めです。一つ一つがショートショートのような仕上がりで、ついつい手を伸ばしてしまうスナック菓子のようなやめられない魅力があります。また続編が読みたい。2022/04/03

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