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内容説明
山田誠也、のちに「忍法帖」シリーズでその地位を確立する大作家・山田風太郎は、昭和20年、医学生として東京にいた。時は太平洋戦争末期、同世代の若者は、みな戦地へ。しかし体調不良で召集を見送られた誠也は、お国のために体を張れない葛藤を抱えながら、日々を送っていた。そんな彼が当時の世間を、そして日本をどう見ていたか。克明に綴られた日記を、令和の今だからこそ、コミカライズ。最終3巻で描くのは、敗戦から12月まで。なぜ日本は負けたのか? 日本がこれから進むべき道は? 世の中の変化に戸惑いながら敗戦後の日々を過ごす山田青年を、個性派漫画家・勝田文がユーモアを交えて描きます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akihiko810/アカウント移行中
25
山田風太郎が医学生時代、徴兵されず東京で暮らしていた昭和20年当時の風物を描いた作品。勝田文による「戦中派不戦日記」のコミカライズ。8.5/10点 この作品はすごい。戦時下の医学生の生活が描かれた生身の戦中日記。 敗戦銃後の日本の現実が語られる。上野駅では、戦災で家を焼きだされた浮浪者たちが毎日餓死で十人ほど亡くなり、医学生である山田青年のもとに送られてくる。そして、天皇の「人間宣言」。天皇が神であるとは信じちゃいないが、それでも「高潔である」と思いたかった。2025/07/08
マツユキ
12
最終巻。敗戦した日本での苦しい生活と、人々の変化。生きて帰った軍人が蔑まれ、米兵に媚びる。政治批判は、ついには天皇まで。人々の変わり身の早さは、無責任に思えるけど、たくましさでもあるんだろうな。傍観しながら、冷静でいられない青年が、後の作家山田風太郎。実感が湧きませんが、久し振りに作品を読みたくなりました。 2022/03/12
さとみん
9
大晦日の述懐が胸に迫る。それでも山田青年の日々は昭和21年に続いていく。昭和20年8月15日を境に全てが変わった後、新しい仕組みに適応する人、悶々と抱え込む人、現実から目を背ける人と様々だ。多分、変わり身の早さは人が生きていくための逞しさでもあるんだろう。全3巻とコンパクトにまとめられたが、2020年から2021年にかけて刊行してくれて感謝!最初と最後に作家が出てくる構成がよかったし、所々の見開き描写は素晴らしかった。今読めて本当によかった。2021/07/24
コリエル
6
完結。傑作コミカライズ。戦争の是非や天皇制護持など、当時を過ごした人間でなければ実感のない考え方が散見されるところが非常に良い。我々戦後の人間は、どうしても戦中の諸々をそこに暮らした国民全てを含めて批判しがちになってしまう。狂気とすら感じるが、彼らなりの理があったのだその時は。2021/07/26
こまいぬ
4
原作も読みたいと思った。ただただ悲劇に打ちのめされている人だけでなく逞しかったり、生きられず餓死してしまったり、いろんな人がいるなかで、その時のことを書き残したそれを、とにかく大事だと思う。2021/07/21
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