小学館文庫<br> 閉じ込められた女

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小学館文庫
閉じ込められた女

  • 著者名:ラグナル・ヨナソン【著】/吉田薫【訳】
  • 価格 ¥1,056(本体¥960)
  • 小学館(2021/07発売)
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  • ポイント 225pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094068078

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内容説明

映像化! 女性警部フルダ・シリーズ完結編。

本シリーズの第1作『闇という名の娘』(英題:The Darkness)の映像化が進んでいる。第1作は「翻訳ミステリー大賞シンジケート」の月別ベストを始め、多くの書評家に取り上げられ、第2作はミステリ作家の阿津川辰海氏など、日本の作家たちにも注目されている。
本国アイスランドや英米で人気を誇る女性警部フルダ・シリーズ、ファン待望の完結編!

真冬のアイスランド高原地帯。猛吹雪が襲う人里離れた農場に、一人の男が訪ねてくる。農場主の夫妻は、あり得ない天候の下での来訪を不審に思うものの、男を招き入れる。男はレオと名乗り、ハンティング中に仲間とはぐれたと言った。
やがて男は、夫婦の隙を見て家の中を探り始めた。
真冬にハンティングに来たという男の言い分がそもそもおかしかった。夫のエイナールが男の荷物を調べると、多額の現金とナイフが見つかる。疑念と怒りを抱いたエイナールはナイフを手にレオと対峙する。
妻のエルラは恐怖にかられて母屋を飛び出し、地下室へと逃げ込んだ。しかし、そこで待っていたのは底知れぬ闇と、永遠に続くかと思われる時間だった。

その頃、レイキャヴィーク警察の女性警部フルダは、若い女性の失踪事件を追っていた。
男優位の警察社会で自分の能力を示す必要があった。
一方、娘のディンマがフルダに心を閉ざしている様子なのが気がかりだった。家族の中で、思わぬ悲劇が進んでいた。

名うての書評家たちから絶賛された第1作『闇という名の娘』から、シリーズを追う毎に時間が遡っていくユニークな構成。最新第3作は、第1作で孤独な死を迎えたフルダの身に何が起こっていたかが、ついに明かされます。
警察小説としてだけでなく、女性刑事の人生を描く人間ドラマとしても読み応えのある本シリーズ。本作が手始めでももちろん可。ぜひご一読ください!

(底本 2021年7月発行作品)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

青乃108号

146
刑事フルダ三部作、その完結編。と同時に時系列で言えば遡ってフルダの原点とも言える四十代、その悲劇を描く何とも救いのない物語。クリスマス時期に起きる、2つの悲劇。うち一つはフルダ自身の家庭の物語だ。途方もない悲劇。フルダは打ちのめされながらも、刑事としてもう一つの悲劇の捜査に立ち向かう。やがて明らかになるその悲劇の真相たるや、これまた途方もない救いの無さ。クリスマスなのに何という哀しさ。全体に漂う暗いトーンにもかかわらず、どんどん読ませる作者の手腕は確かだ。この三部作も長く忘れられないものになるだろう。 2024/12/12

のぶ

91
三作目にしてフルダ・シリーズ完結編。好きなシリーズだったので残念だ。このシリーズ、物語を追う毎に時間が遡っていくユニークな構成になっていて本作は1987~1988の話が描かれている。真冬のアイスランドで猛吹雪が襲う人里離れた農場に、一人の男が訪ねてくる。招き入れるが、男はレオと名乗り、ハンティング中に仲間とはぐれたと言った。この男の存在が不気味だ。そして事件が起きる。その頃、女性警部フルダは、若い女性の失踪事件を追っていた。構成はそれ程複雑ではなく、長さも手頃なので、気楽に楽しめた作品だった。2021/08/07

azukinako

71
時代を遡るフルダ三部作。最後になる本作ではフルダの人生に最悪の出来事が起こる。前2作を読んでいる読者にとっては既知の出来事だが読むのは辛い。時期はクリスマス前後。フルダの身に起こった出来事、行方不明になった女性、冬になれば雪嵐で社会から寸断されるほどの田舎に住む農家の夫婦、嵐に巻き込まれ助けを求めてその農家にやってきた望まれない訪問者、彼ら彼女らの話が交互に語られる。それがどうしてこうもスリリングなのか!構成も素晴らしいし、語り口もうまい。一気読み。それにしても私はこの孤独には耐えられない。2021/10/21

ふう

70
シリーズ3作目。読む度に打ちのめされているのに、間をおかずまた手に取り、そしてまた一気読みしてしまいました。年代を逆上って40歳の刑事フルダが臨む事件も悍ましいものでしたが、並行して描かれたフルダに起きた事件も絶望的なものでした。極夜の闇と厳しい寒さが、人の心からも灯りを奪うのでしょうか。逃げ場のない恐怖に、自分までいっしょに閉じ込められ、追い詰められているようでした。一冊の本の中に、いったいどれだけの悲しみと怒りと声にならない叫びが詰め込まれていることか。フルダの最期といい、容赦のないミステリーでした。2023/09/17

星落秋風五丈原

55
クリスマス直前の出来事なので、冬が長く昼間が短いアイスランドの冬の様子が描かれる。外が明るくなるのは11時頃で、冬場は次に新聞を目にするまで数か月経つこともある。当日の新聞は雪深い村には配達が難しい。半分陸の孤島と化す。加えて実質的な暗さ=光の射す時間の短さが、閉塞感を強めている。そんな中の訪問者だから目新しくて明るい雰囲気になるはずなのに、エイーナルとエルラの表情は暗いままだ。むしろ訪問者を怖れている。一方訪問者も怪しげな行動を取る。逃げ場がない。そして閉じ込められた女はどこにいるのか?2023/01/09

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