講談社文庫<br> 性と日本人 日本人の歴史第1巻

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講談社文庫
性と日本人 日本人の歴史第1巻

  • 著者名:樋口清之【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 講談社(2021/07発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061836044

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内容説明

日本人にとって性は人間の根源の力であり神聖なものであった。性の歴史には裸の日本人を理解する最上のヒントがある。面白さ抜群の画期的な日本史――古代日本人は、「性」を人間と自然の繁栄の根源の力としてとらえ、その神秘的で不思議な力に霊性を感じ、それを生活の根本とする意識をもっていた。そして、世界に冠たる恋愛小説『源氏物語』を生みだすほどの、性の先進国となった……。秀れた日本人の知的蓄積を該博な知識で綴った、画期的な部門別日本史。渾身のライフワ-ク。<全5巻>

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nobody

11
古代の日本人にとって性とは神習うもの、生命力の源泉であり性交は神業の擬似行為であるとの神聖観に貫かれていた。従って大らかで健康で自由だったというのだがしっくりこない。全体的に樋口の海外より日本の方が優れている、何とか逆説めかせたいという主観を根拠薄弱に押し付けられ、といって古来からの日本人の性意識を是とする訳でもない。仏教の性を卑しみ儒教の女性を蔑むという思想が日本人の性意識を歪め江戸時代の商品経済の発達により性は商品化された。資本主義的社会の成立にこそ日本人の性意識の流転の本質があるとの正鵠は射ている。2017/08/19

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