内容説明
神田川沿いで古着屋を営む新見真白は、数珠に住まう公達・九条實親と共に、本業の他に様々な相談事も請け負っている。ある日、顔見知りの小坊主が、寺で預かった遺品の人形たちを見てほしいとやって来た。夜になると、何かがお堂を這い回るのだという……。(「都忘れ」) 真白、實親コンビの息もぴったりの悪霊退治、今回も、人の怨念を晴らすことはできるのか!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
47
しっかり者のお蔦と鈍感な真白の組み合わせ、守護霊の雅な公達・九条實親と単純な真白の組み合わせが楽しいシリーズなので続編が出たら買いたい。2023/04/14
tomtom
11
真白には守護霊が見えるということを、蔦が信じてあげたこと、2人が無事夫婦になれたことが嬉しい。女郎花の八重の話は辛い。お互いの気持ちを分かり合えてたらあんな風に鬼にならずに済んだのに、慎之助はもう少し分かってもらうために言葉を選ぶべきだった。女郎花色に桜の着物とてもすてきだろうな。2022/02/21
シンミチ
1
今回はどちらも恐ろしくもやりきれないようなお話でした。人の思いはこれ程深く、暗くなりえるのかと背筋が寒くなる思いでした。救えない思いもあるのだな、と少し悲しい気持ちになりましたが、堕ちてはならない場所が、人にはやっぱりあるんですね。2023/01/11
よっしー
1
このシリーズ、結構好きだから続いて欲しいな。2021/10/15
chikaramochi
1
シリーズ3作目。前の2作もそうだったか覚えていないが、度々同じ表現が出てくるのが気になる、というか最後の方は辟易する感じ。こういう文章は読んでいて楽しくない。2021/09/12