内容説明
奥多摩署勤務となった莉花は地域課から刑事課へ復帰を果たす。時同じくして、潜伏中の強盗犯が廃屋で殺害される事件が発生。なぜか被害者の首から上の皮膚は剥がされ、持ち去られていた。
この異様な事件は複雑な様相を呈していく。なぜ逃走中の強盗犯を狙ったのか。そして首から上の皮膚を剥ぎ取ったのは一体? 解決にこだわる莉花は禁じ手に打って出る。それは悪魔の犯罪心理学者、阿良谷と取引することだった。
すべてが明らかになったとき、貴方は震撼する!
登場人物
氷膳莉花(ひぜん りか)
警視庁奥多摩署の新米刑事。どんなことにも動じないため、付いたあだ名は「雪女」。事件解決のためにとった過去の問題行動により、同僚からは疎まれている。
阿良谷静(あらや しずか)
未決死刑囚。若くして名を成した天才的な犯罪心理学者であったが、一方で数々の犯罪を計画。その頭にはあらゆる事件のデータが収まっているとされる。
仙波和馬(せんば かずま)
警視庁捜査一課の警部補。殺人犯捜査第四係、仙波班を率いる。数々の現場を踏んだ百戦錬磨の猛者。莉花とは過去の事件解決の際に縁があり、気にかけている。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
坂城 弥生
57
犯人の思考にゾッとした… そして莉花を村八分にする課長始め課員の男達に閉口…男の変な団結見苦しいよね。2022/01/25
GAKU
41
シリーズ第2作。今作の被害者は殺されて首から上の皮膚を剥がされるという、かなり猟奇的な事件なのだが、読んでいておどろおどろしさがあまり感じられなかった。第3作も借りているので読むけれども、しばらくしたら読んだのを忘れてしまうようなシリーズ。2023/07/31
れもん
40
Kindle Unlimited。今回こそはグロいか!?と期待していたけど、まあそこまででもなく。。でも、終始ドキドキしながら、前回同様、読むスピードは落ちませんでした。犯人の犯行の動機が不可解で、でも不可解だからこそ「顔の皮を剥ぐ」という犯行が際立っていて、著者はストーリー構成が上手いのかなぁと思いました。今回、阿良谷博士の登場が少ないのが残念。次回、登場が増えることに期待。2023/12/06
Takeshi Kambara
38
異常心理犯罪捜査官、氷膳莉花シリーズ2弾。前作の捜査時の失態が原因で奥多摩に飛ばされ干されていた莉花の元に再び舞い込んできた猟奇殺人。今度は屠った相手の皮をペリペリ剥がす変態野郎がターゲット。悪天候と少なすぎる証拠で捜査が一向に進まず暗礁に乗り上げようとした莉花は、やむを得ず「化物」の力を再び借りることに。またしても意外すぎる真犯人には少し悲しい気持ちになった。本作はタイトル通り、犯人が異常者なのは分かっている。しかし、あいつが犯人とは(;´Д`)クールで優しい仙波さんが大好きなので次巻も楽しみだ♪♪ 2022/07/18
香菜子(かなこ・Kanako)
37
異常心理犯罪捜査官・氷膳莉花 剥皮の獣。久住 四季先生の著書。登場人物があまりにも魅力的なミステリー。新人女性刑事と未決死刑囚の犯罪心理学者コンビ、普通のミステリーではありえないような設定がとても新鮮。ミステリー好きもそうでない人もきっとひき込まれてしまうような魅力満載のミステリー。予想外の展開に途中で読むのをやめることができませんでした。異常心理犯罪捜査官・氷膳莉花シリーズをまとめて読んでみたくなるには十分な一冊。2022/06/27