ハヤカワ・ミステリ文庫<br> われらが痛みの鏡 上

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ハヤカワ・ミステリ文庫
われらが痛みの鏡 上

  • 著者名:ピエール・ルメートル【著】/平岡敦【訳】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 早川書房(2021/06発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 270pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784151814556

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内容説明

かつて傷痍軍人エドゥアールの仮面造りを手伝った無口な少女ルイーズも、いまでは30歳になり、教師をするかたわら、週に一度、近くのレストランでウエイトレスをしていた。だが常連客のひとりである老医師の奇妙な願いに応えてから、次々に驚くべき事件に巻きこまれてゆく……歴史ミステリ三部作待望の完結篇!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

201
ピエール・ルメートルは、邦訳された全作品を読んでいる作家です。『天国でまた会おう』&『炎の色』に続く 歴史ミステリ3部作も読み続けて、愈々完結篇です。上巻は一気読み、続いて下巻へ。トータルの感想は、下巻読了後に。2021/08/31

のぶ

85
三部作の最終巻という事だが、前二作をほとんど覚えていない。本作の時代は第二次世界大戦の最中。主人公のひとり、ルイーズは30歳で、小学校の教師をしながら、レストランでウエイトレスをしている。まだ上巻を読む限りだが、群像劇になっているようで、ルイーズ以外の登場人物は、ドイツ軍の毒ガス攻撃に戦々恐々としながら要塞で待機する兵士のガブリエールとラウール。天才的詐欺師デジレ、パリの機動憲兵隊員のフェルナン等がそれぞれの物語を繰り広げる。一見無関係な人物たちがこの先どう交差していくのか?全体の感想は下巻で。2021/08/13

k5

65
歴史三部作の三作目。『天国でまた会おう』に登場したルイーズの物語で、ナチスドイツはもうベルギーまで来ています。どっちかというとルイーズの物語に引っ張られすぎて、戦場のエピソードに目が行きづらいな、と思ってたんですが、なるほどそういうことか。下巻へ。2021/08/30

キムチ

61
上下巻とも装丁がいい感じ。戦場の夕闇の下、うつむく兵士。戦争の世紀20世紀・・仏独。敗戦色濃いパリの空の下で繰り広げられる群像劇・・1,2読まずでも、これだけでも独立した面白さは満喫できる。端緒となる若きルィーズ。屈折した復員兵エドゥアールのイメージが強かっただけに、この巻・・出だしは案外さらっと流れていく。しかし、医師がとった奇矯な終焉。ここからまるで毛糸の玉を転がしていくように群像劇が始まって行く。上巻は一つの結び目を見たが次なる曹長夫婦、そして天才的?詐欺師との繋がりやいかに。2023/10/01

yumiha

49
〈災厄の子供たち〉三部作。『天国でまた会おう』では10歳の少女だったルイーズは、すでに30歳。子どものころの雰囲気とは少し違う女性に育ったが、しょっぱなから大変な事態に…。そこにガブリエルやらラウールやらデジレやらの話が織り込まれていく。ドイツ軍がだんだんパリへ近づいてくる時代だから、陰鬱さが漂う。それにしても、「ろくな武器も装備もない兵士たちと、彼らを率いる行き当たりばったり将校たち」という記述のように、フランス人はあまり戦争に向かない国民性だと思う。どの国であろうが戦争そのものに馴染まないんだけれど。2022/02/24

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