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内容説明
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和菓子屋の娘、通称あんこは、元気で明るくて、和菓子が大好きな女の子。だけど、周りの子に和菓子ってダサい、地味・・・などといわれ、自分の本当の気もちがわからなくなって悩みます。けれど、やっぱり和菓子を作りたい! 人を幸せにするようなお菓子を作ってみたい! と立ち上がり、新しい桜の和菓子にチャレンジします。おいしい和菓子と友情と、ちょっぴり恋心のつまった物語です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あるぱか
6
図書館の検索リストに出てきて、気になったので借りてみました。児童向けのキラキラした感じでしたが、和菓子の作り方は本格的でした。2016/10/06
しろのあ
6
さくらもちの描写を味わうようにじっくり熟読。裏表紙の創作和菓子とさくら茶の絵、気に入ってます。わたしも和菓子より洋菓子が好きなのですが、このシリーズを読んでいると、四季をあらわす伝統の和菓子の魅力に改めて気がつかせてもらえます!ものを作る楽しさに、和の心をこめて。みんなをしあわせにしたいというところがいいですね。2015/05/12
青いトリ
5
和菓子屋さんの子どもは楽ではないんだろうけど、小さい頃から和菓子が近くにある暮らしは素敵だと思いました。あんこちゃん、ファイト!2016/08/19
Midori Matsuoka
4
『ぐるぐるの図書室』でお名前を知った工藤純子さんの作品。表紙がポップで小学校中学年くらいの女の子のハートをつかみそうな装丁(実際、小4女子に勧めてもらった)。 和菓子屋の娘あんここと杏は小3最後の授業の作文「しょうらいの夢」で何を書くか悩んでいる。お茶屋さんの息子で幼なじみの倫也には「あんこは、和菓子職人だろ?」というけれど…。 和菓子は大好きだけどちょっと地味。そんな杏の揺れる心が巧みに描かれている。 ライバル的存在の洋菓子屋の娘吉沢さんのキャラや出てくる和菓子やお茶がおいしそうで、すいすい読める。2021/05/16
in medio tutissimus ibis.
4
ぜい肉をそぎ落とした骨太なプロットすぎて戦慄する。余計な部分が一切ないために短くさらっと読めるのだが、その限られた分量の全てが主人公が人を幸せにする和菓子パティシエールを志すために活かされているという、テーマの割に分量や調理時間が計算しつくされた洋菓子みたいな作品。桜餅に季節を感じながら和菓子が「わらっている」と表現にも技巧が凝らしてある。対象年齢がもう少し上なら『咲っている』と表記する所か。可笑しかったのが、恋するって題してあるのに仕事が恋人みたいな内容で、マリアージュするのは和菓子と洋菓子なのである。2018/04/30