内容説明
ごく普通の小学5年生亘は、友人関係やお小遣いに悩みながらも、幸せな生活を送っていた。ある日、父から家を出て行くと告げられる。バラバラになった家族を取り戻すため、亘は異世界への旅立ちを決意した。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
加納恭史
13
ファンタジーらしいが、両親の離婚の問題やガキ大将のいじめの問題。そんなどろどろの中で主人公は工事中断のビルの扉の隙間の光に誘い込まれる。その扉から幻界に落っこちる。砂漠の中で人もいない。最初はトロンのようなゲームの世界かと思ったが、幻界―ヴィジョンの世界へ。主人公は自分の運命を変えるように願い、運命の塔を目指す。彼はその幻界の通行証のペンダントを手に入れ、幻界に入り込む。そこで彼は老魔導士から旅の目標を教わった。彼は「おためしのどうくつ」に呪文をかけて入り込む。その奥には寺院があった。迷うと出口を探せと。2025/05/06
だんでらいおん
9
【購入本】久しぶりの宮部ワールドにどっぷりがっつりです。小学5年生ってコドモでもオトナでもない繊細な時期だし、傷つきやすくて脆いよね。オトナの事情に振り回されて、主人公と同じく心の奥がズキズキしてくる。幻界〈ヴィジョン〉に旅立ったワタルが日常を無事に取り戻せるのかな。現実世界でも同じトキが進んでいて、そちらも気になります。2021/11/02
みくくくくくく
7
気になりつつ子供向けなのかなと思っていたら20年経っていた。子供に易しく書かれているけど、大人の汚さ 、子供の卑怯さが容赦無く、大人も充分楽しめる。次巻へ。2023/11/11
がんもどき
7
再読。全くのファンタジーではなく、現実世界に密接にリンクしているのが宮部みゆきらしいところなんだろうなと思う。主人公が幻界に入り新たな世界を知り始めたところで中巻へ。2022/09/13
あかつや
6
普通の小学生の亘はある日、学校で噂になってる幽霊ビルへ探検に行く計画を立てるが、その時謎の女の子の声が聞こえて的確な助言を受ける。宮部版異世界ファンタジー。いわゆるJRPGを下敷きにしているようで、今で言うなろう系に近いような気がする。この巻ほぼ全部使って旅に出るまでに費やしていて、それだけ亘が旅立つ理由が重要なんだろうな。でも気になるのは亘は異世界との境界に近づいたから不思議な出来事に巻き込まれたんじゃなくて、その前から声を聞いてるんよね。最初から目をつけられていたわけで、その辺の展開がどうなるかな。2022/10/11
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