内容説明
100ます計算などで、子どもの学力を伸ばすメソッドで定評がある陰山先生。現在は「学力向上アドバイザー」としても活躍されています。40年間「学力、学力」と言い続けてこられた陰山先生が、実は「学力よりも大切なことがある」と仰います。それは幸せを感じる力、「幸福力」。そのためには「子どもの幸せを一番に考えるのをやめなさい」と、なんとも衝撃的なことを仰います。
子育ての最終ゴールは「我が子が自力で生き抜ける人間になる」こと。そのためには、まず親がその生き方を体現していることが何より大事だと語ります。そう、「子どもの幸せを考えるのは二の次。まずは親自身の幸せを考え、実現しなさい」というのが陰山流子育ての最終結論です。
この本では、まず親自身が、そして子も、子々孫々まで幸せに生き抜くために、まず自分自身が実践すべき12カ条を提唱。
陰山先生ご自身の生き方・子育て、教育者人生を振り返り、具体例とともに12カ条の効果と大事さを説きます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tamami
47
百マス計算の創出で夙に有名な陰山英男先生による、子育て世代へのエールと、先生自身が辿った創意工夫・努力貫徹の半生の記。陰山先生は、まず親は子どもに、幸せのモデルを示せと説きます。親自身が幸せを感じる事で、家が子どもが幸せになるというのです。そして全１３箇条にわたって、親と子が人生を切り開くポイントを喝破してみせます。読め、メモれ、筋トレせよ、あるいは一発逆転勉強法、借金してでも自己投資、お金よりも時間等々、教育界の常識とは一線を画す事柄もあるけれど、深く納得させられる。その昔に本書に出会えていたら・・・。2021/06/10
まゆまゆ
13
子どものためにやりたいことを我慢するなど馬鹿げている。子どものためにこそ、自分にこだわり、成功し幸せのモデルを示すべき、と語る内容。子どもの進路を子どもひとりに決めさせない。親が迷ったら、親がワクワクできる選択をする。失敗を恐れず、失敗してもその悲しみを共有してあげるだけで十分。子どもには自分がどうするべきかを考える力を持っている。2021/08/19
ゆ
10
ワーママはるさんおすすめの本。影山メソッドを生み出した影山氏が解く育児・教育指南書。お母さんが日々自分を大事にしときめいていて笑顔でいるのが家庭にとって大事。読書と筋トレ、書くことが成功の秘訣。悩む時間こそ無駄、短時間で高速集中、など色々と学びがあった。妄想が叶うこともある。子供が失敗したら一緒に悲しんであげる。 まずは妄想しよう。パーソナルトレーニングも受けようかな。2022/05/13
eiro
8
最初の3か条くらいまでは、タイトル通り親ばかをもう少し考えてみようという気になったが、後半戦は俄然自慢話になる。はいはいあなたはご立派です、とひねてしまった。羨ましくもある。何といってもすごいバイタリティだ。でも読者が容易に行動に移せるかと言ったらかなりきつい。ま、とにかく親ばかは少し改めなきゃ。2021/07/20
しげ
7
初老の著者の人生の振り返りエピソードが多く、エッセイのような読み心地でした。勉強に関しては、基礎的な問題を正確にすばやく処理できることの重要性を学びました。2024/05/27
