日本経済新聞出版<br> 米中分断の虚実 デカップリングとサプライチェーンの政治経済分析

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日本経済新聞出版
米中分断の虚実 デカップリングとサプライチェーンの政治経済分析

  • ISBN:9784532358921

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内容説明

安全保障とビジネスの間で選択を迫られる日本。だが、米中のデカップリング(分断)は言葉が独り歩きしているところもあります。米ソ冷戦時代と違って、今の米中は経済面で相互依存が進んでおり、切り離そうにも簡単に断ち切れない関係ができあがっているからです。どの分野でデカップリングが進み、どの領域では進まないのか。デカップリングが予想される分野は実際にはどんな形で、どの程度、分断が進むのか。冷静な議論と慎重な見極めが必要です。米中のデカップリングの実像と背景、今後の展望を、宮本雄二、鈴木一人、土屋大洋、詫摩佳代、関山健、戸堂康之ら各分野の第一人者が結集し、多角的に分析。波乱の時代の座標軸を提供します。

目次

序章 米中デカップリング論への視点(宮本雄二)
第1章 米中技術覇権競争と日本の経済安全保障(鈴木一人)
第2章 米中ネットワーク競争と海底ケーブル(土屋大洋) 
第3章 コロナ禍とグローバル保健ガバナンス(詫摩佳代)
第4章 米中気候協力の行方(関山健) 
第5章 米国の中国脅威論と人的・文化的分断(小竹洋之)
第6章 米中分断下での日本のバリューチェーン(戸堂康之)
第7章 サプライチェーンの見直しと中国の新構想(伊藤信悟) 
第8章 台湾にみる米中ハイテク分断の最前線(山田周平)
第9章 貿易摩擦下の米中金融交渉(関根栄一)
第10章 米中デカップリングとスタートアップ投資(上原正詩)
終章 日本に求められる重層的アプローチ(伊集院敦)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スプリント

7
経済的な市場規模としては中国は魅力がありますが政治的な安定性やルールが突如して変わってしまうというリスクもあります。 従来型の中国に歩み寄るか、アメリカにつくかではなく第3のポジションを確保する必要に迫られていますね。2021/09/12

Go Extreme

2
米中デカップリング論への視点 米中技術覇権競争と日本の経済安全保障 米中ネットワーク競争と海底ケーブル コロナ禍とグローバル保健ガバナンス:米中対立の影響をいかに緩和するか 米中気候協力の行方  米国の中国脅威論と人的・文化的分断:赤の恐怖か黄禍論か 米中分断下での日本のバリューチェーン:多様なつながりへ サプライチェーン見直しと中国の新構想:日本に必要な多面的努力 台湾にみる米中ハイテク分断の最前線 貿易摩擦下の米中金融交渉 米中デカップリングとスタートアップ投資 日本に求められる重層的アプローチ2021/07/05

papahaba

0
各論(台湾半導体、海底ケーブル、WHO体制、気候変動対策等)は、興味深かったが、全体論・概論は浅い。。。2023/05/31

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