感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
モリヤマ リン
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佐賀市立図書館で借りて読了。言葉の力が強くて、ぐさぐさと胸を刺すような歌が多かった印象。雨、死、花にまつわる歌が印象に残った。近所の書店に在庫があるので、買いに行く予定。2024/10/31
草波ことり
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「東福寺から京都への一分で眠れば雨に枝のばす杉」敬愛する歌人の一人藪内亮輔氏の第二歌集。雪、花、ひかり、ほそい、闇など頻出ワードは第一歌集と通底しているが以前より雪への偏愛と、怒りの感情深まりしか。あとがきに「ここ十年は短歌の人と距離をとってきた。殆どの現代の歌が流行りのコーデのように見えて」とある。さすが。難解な歌が多いがこのようなやさしい歌もある。「白鷺は飛びたちゆきしそのあとを水面の影が添ひゆきたりし」 「花影をかざるあなたを思ひ出すことも出逢ひの一つと数へ」優しい。2025/10/05




