内容説明
人口減少や地方経済の疲弊が叫ばれるなか、2019年のラグビーワールドカップや20年の東京オリンピックなどが火付け役になり、スポーツによる地域活性化や経済振興が注目を集めて、各地で試行錯誤がおこなわれている。
しかし、スポーツでどう「まちづくり」をおこなうかは体系的に整備されておらず、混乱している地域住民や行政・NPOの担当者も多い。
(1)スポーツまちづくりの基盤となるイベント・アスリート・クラブ・施設などの育成・整備、(2)体制・ネットワークづくり、(3)継続可能な事業性という3点から全国のスポーツまちづくりの事例を整理して紹介する。成功している点や苦労している点を説明して、それぞれの現場でどのように応用し、状況を改善するか、あるいはありがちな失敗の乗り越え方をレクチャーする。詳細なFAQや文献・資料紹介も充実。
目次
はじめに 高岡敦史
第1章 スポーツまちづくりの枠組み 松橋崇史
1 スポーツまちづくり
2 スポーツまちづくりCUBEの3要素
3 スポーツまちづくりCUBEの見方と使い方
4 スポーツまちづくりの出発点
5 移行の方法とパターン
6 本書の構成
第2章 地元企業・団体のエネルギーを生かす! 松橋崇史/笹生心太
1 老舗企業が主導するスポーツまちづくり――新潟県三条市の事例 松橋崇史
1 「鍛冶の町」三条と水害
2 阪神ファーム戦の誘致
3 ネットワークの広がりと大学野球次世代育成リーグの開催
4 広がる活動とその支援者
5 スポーツまちづくりの事業性を担保する自治体の理解
6 老舗企業が主導するスポーツまちづくり
2 地元密着型ボウリング場の挑戦――宮城県気仙沼市の事例 笹生心太
1 気仙沼さくらボウルの歴史
2 固定客の確保と事業性の向上
3 ボウリング以外の事業による新たなネットワーク作り
4 気仙沼さくらボウルのスポーツまちづくりの特徴
第3章 地元で盛んなスポーツを生かす! 岩月基洋/関根正敏
1 常勝によってつくられた「バスケの街」を支えるまちづくり――秋田県能代市の事例 岩月基洋
1 能代市と「バスケ」――圧倒的な強さを誇った能代工業バスケ部の存在
2 市民のネットワーク形成を促進するための推進計画
3 推進組織×助成制度×拠点施設による事業性の確保
4 バスケの街づくりの推進状況を可視化する――成果と課題にみるスポーツインフラとしての可能性
5 バスケの街づくりの今後の展望
2 国際大会から波及した「自転車のまち」――栃木県宇都宮市の事例 関根正敏
1 国際大会という既存資源を生かす
2 「自転車のまち」の推進主体としてのプロチーム
3 「自転車のまち」の進展に向けて
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