内容説明
マイペース探偵は、今日ものんびり謎解決！
楓子さんのお屋敷は、都内一等地にありえない敷地面積を誇り、そこだけ「森」といってもいい佇まいだ。近所の小学生男子たちからは「あそこには魔女が住んでいる」と怖がられている……けれども、当のお屋敷の高齢お嬢様である楓子さんは、至って人畜無害の、背が高いことがちょっとコンプレックスだったりする、おっとりした普通の「おばさん」だったりする。ただし、職業だけはちょっと特殊で、実はその正体は……硬派な男性のふりをして執筆しているシリーズ小説が大ヒット街道驀進中の、ＳＦバイオレンス・アクション・エログロ・超ハードボイルド作家なのだった。
さて、このようにややふうがわりな楓子さんに、このたび突然「恋人ができた疑惑」が浮上した。恋に溺れて執筆が滞ることをおそれた翔岳館の担当編集・吉井くんとその同僚の奈々子さんは、楓子さんの銀座デートを尾行して、相手を突き止めるミッションに取り組むが……？
令和の日本に生きながら、ココロはいつも（平成すらジャンプして）昭和とともにある――超天然マイペースでどうにも憎めないおばさん探偵、ミス・メープルこと楓子お嬢様の、ドキドキ事件簿第２弾!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
涼
67
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/03/post-3887d8.html 最初が面白かったので、ついポチッと。2022/03/08
ぶんこ
44
2巻目は謎解きというよりは、楓子さんの日常と、その日常を彩る過去の日々でのお友達が描かれていました。北條商会三台目の光太郎さんとの、お見合いからの15年間の友情と、お互いへの尊敬と信頼が素晴らしい。スミレ学園での高校時代の友だちだった、警視庁警部の櫻子さんとの周囲の目を気にしないイキイキとした友情。電車内で知り合った女子高生麻白さんとの優しいやりとりも素晴らしい。肩に力が入っていない楓子さんの日常と、人の良い吉井さんとの仲の良さが絶妙で大好き。2022/04/14
うまる
33
続編。1巻より更にゆるゆるで、もうほとんど探偵してないんだけど、楓子さんの交友録として結構楽しめました。周りの人を癒す素敵なおばさんなのが良くわかります。お嬢様育ちという事もあって、磨けば光る所も良い感じ。楓子さんより強烈なキャラが出てきたし、レギュラー組もキャラが立ってきたので、楓子さんが変わり者という感じは薄まった気がする。あと猫がかわいい。2021/10/11
ひさか
26
2021年6月キャラブン!小学館文庫刊。書き下ろし。シリーズ2作目。マダム・メープルの夜会、仰げば尊し 、ようこそ大英帝国へ、それぞれの卒業、の４つの連作短編。探偵要素が殆どなくなって、コメディ化したヒロイン路線ストーリーになっている。ついて行くのが難しいようなハイテンションなノリで、手に取るとつい、読んでしまう。うーむ、3作目も出るのか。近づかないようにしよう。2021/10/09
ぶんぶん
21
【図書館】おばさん探偵 第二弾！ 前より読みやすくなったが、おばさんのおばさんたる所以が無い。 今回は銀座などの地域を絞ったのが良かった。 キラッと光るものが欲しい。 第三弾も出てるのはそれなりに人気があるのか・・・立ち振る舞いが「おばさん」らしくないんだよな。2022/01/28
