内容説明
ヴィヴィとマツモト、100年の旅路の新たな舞台。新旧の歌姫型AIが一堂に会する歌の祭典『ゾディアック・サインズ・フェス』。その次なるシンギュラリティポイントでもあるイベントに参加するヴィヴィは、正史で自殺したとされるAI、オフィーリアと出会う。 『オフィーリアの自殺』を呼び水に引き起こされる魂の有無を問う論争を防ぐため、ヴィヴィとマツモトはオフィーリアの自殺を阻止すべく、彼女を取り巻く舞台へ介入する。しかし、真実を探るうち、ヴィヴィにあってはならない人間との再会が訪れ――。 ――自ら命を投げ出す所業、それはAIの魂の存在を証明するのか、それとも否か?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
35
新旧歌姫型AIが一堂に会する歌の祭典『ゾディアック・サインズ・フェス』。その次なるシンギュラリティポイントでもあるイベントに参加するヴィヴィは、正史で自殺したとされるAI、オフィーリアと出会う第三弾。オフィーリアの自殺を阻止すべく、彼女を取り巻く舞台へ介入したヴィヴィとマツモトが知る自殺の真相、あるはずのないヴィヴィととある人間との再会。アントニオとの切ない悲劇も、長らく続いた因縁の決着もなかなか印象的でしたが、それによって大切なものを失ったヴィヴィが託した歌とタオの決意もまたぐっと来るものがありました。2021/10/05
みどり
5
タオの話が切なかった。 アニメの展開と大きく変わるのはこの後半。でも、結局シンギュラリティ計画はどういうことなのかっていうのが、良く分かった感じ。2022/01/31
色素薄い系
1
オフィーリアとアントニオのお互い思い合っていたのにすれ違ってしまった結果はなんとも言えない後味でした。最後修正を行なった結果ディーヴァがそのツケを払わされそうになったのはどうやって回避するんだろうと思っていたんだけど、それよりも目覚めた先は修正したはずの戦争が始まっていたのは何なのか気になります。計画破綻させようとしていた何者かも次判明するだろうし最終巻も楽しみです。2021/12/12
dontknowstory
1
前半のオフィーリア関連はアニメと大体同じ ディーヴァが消えないってのが大きく違うくらい オフィーリア関連の掘り下げは嬉しい 後半は全く違う流れ 最終的にAI博物館へ行くことになるまでの過程を描いたもの タオとTAOの関係とヴィヴィとディーヴァの関係がいい感じ2021/09/21
ひるあんどん
1
図書館本。なぜか2巻の入荷が滞っているので先に3巻を。アニメ版とは随分様相が異なってきているが、これはコレで面白い。登場人物(AI含む)の心情がしっかり表現されているので、案外読み応えがあった。アントニオが思い(演算)を吐露するくだりは、実に切ないです。 小説版をアニメ化したものも見てみたい…というのは欲張り過ぎですかね。2021/08/25