内容説明
十二支の一柱、バフォメット率いる魔王軍を倒したことで、世界中にその名を轟かせた影使いのヒカゲ。魔神殺しの噂は天界にまで響き渡ることとなり……。「僕の玩具にふさわしい――」 ヒカゲに目をつけた新たな魔神シュナイダー。ミファの持つ“邪血”をも狙う彼は、まるでヒカゲを試すかのように様々な刺客を送り込んでくる。その中には悪にそそのかされた実の兄もいた! 守り神として、勇者としての重圧に一人、孤独に立ち向かうヒカゲ。そんなヒカゲの目の前に現れたのは、かつて勇者だったビズリーで――!? 人類最強のスキルで、悪をなぎ倒す! 異世界チート物語、待望の第2巻!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真白優樹
5
魔王討伐を為したヒカゲが背負った重荷に思い悩む中、故郷から来た妹、ひなたが瀕死のピズリーを拾ってくる今巻。―――同じ道を歩けずとも分かり合える、だから共に並び立つ。 更なる魔神達、更にヒカゲの故郷の暗殺者達。更なる敵が襲来し、更にヒカゲが強さを増す中、ピズリーから勇者としての心得を学ぶ巻であり、遺恨も因果も乗り越えて新たな防人としての心を見出す、心身共にの成長が更に爽快感を齎してくれる巻である。もう二度と迷わない、負けたりしない。大切な者を守ると言う改めての覚悟、そこに来る敵とは。 次巻も楽しみである。2021/05/29