内容説明
「最後の秘境(?)」東京藝術大学に潜む「芸術家&専門家」に、国谷裕子がクローズアップ! 今こそ社会に芸術を!! 閉塞した現代を切り拓く最後の鍵=芸術の無限の可能性に迫る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ニョンブーチョッパー
10
★★★★☆ タイトルが秀逸。「はじめに」で紹介されている二宮敦人『最後の秘境 東京藝大』のように突飛な人が登場するわけではなく(あちらはあちらですごく面白かったけれど)、芸術に真摯に向き合っている人たちと国やさんの真面目なコラボレーション作品。江口玲さんの「世界に唯一人しかいない自分がどう表現するか」と、高木綾子さんの「『この人の演奏を聞きたい』と言われたい」という章タイトルにぐっと来た。2022/07/06
Monsieur M.
9
藝大の様々な専門の教員へのインタビュー集。さすが最高峰、綺羅星のような教授陣……。いろいろ興味深かった。2021/08/23
月猫夕霧/いのうえそう
5
このタイトルを思いついた時点で優勝という感じですが、藝大の教授陣へのインタビューを中心とした本です。このインタビューに出てくる方々は孤高の芸術家ではなく、どの方も社会とのつながりを考えているのが印象的です。他の教授陣もそんな考えなのか、他の方のインタビューも読みたくなりました。2021/09/01
とりもり
4
おちゃらけたタイトルとは裏腹に、芸術と社会の関わりについて一級の先生たちが語る本。生きるために芸術が必須ではないとはいえ、その余裕はやはり生活の潤いという観点からも必要かと。先生たちのキャリアが様々なのも意外だった。必ずしも芸大卒じゃない先生も多いんだ…。クローズアップというからには、先生だけじゃなく、学生やスタッフにも話を聞いて欲しかったかな。★★★☆☆2023/03/22
Susumu Kobayashi
4
「クローズアップ現代」の国谷裕子が、東京藝術大学の教員12名をインタヴューした本。国谷:「学生たちに一番学んで欲しいことはなんでしょうか?」、高木綾子:「それは……自分で探してほしい。学ぶことを自分で探せる人になるということを学んでほしい(笑)」(p. 249)。箭内:「開通させることができた人と、できなかった人、そこで線引きされているのかもしれない。開通するともう楽なんですよ。自分のこれまでの人生が全部そのまま仕事になっていくじゃないですか」(p. 282)。2021/07/30