内容説明
初夏の河原で魚釣りを楽しむ公爵達。
大漁のカゴを手に村に帰ると、そこには呪われた不気味な鎧を纏ったモンクの少女が待ち構えていた!?
「待て! そいつは敵じゃねえ!」
その少女ザザは、ブルドガング神父が故郷で育てた愛弟子だという。
神父は鎧を破壊しザザを救い出す。
しかし、鉄くずになった鎧の正体はモンクの山の秘宝だった!
「吾輩(わがはい)がしっかり直してやろうとも」
鎧の秘密を探る公爵は、山に伝わる聖なる力の源に辿り着く。
恐ろしい呪いの謎は、巨竜から人々を救った英雄ブルドガングが“破門”された10年前の事件に繋がっていた――
優しい悪魔が導く英雄譚、第2弾!!
※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なみ
13
ブルドガングの弟子の少女、ザザがモント村を訪れる。しかし、彼女の鎧は呪われていて──。 信念を貫いた先にある、真の救世。 神父もザザもカッコ良すぎました。 ギルメウスさんが地味に活躍してて嬉しかった。あとヨートのアホ毛がアホ可愛い!2021/05/16
真白優樹
11
ブルドガングの弟子である少女、ザザが彼を訪ね来訪する中、彼女の鎧を蝕んでいた呪いが波乱を齎す今巻。―――己の救世を為せ、誰にも譲れぬその芯で。 今新たに芽生える英雄の芽。 そして共に成長するかつての英雄。 譲れぬ思いで少女が英雄となる巻であり、ブルドガングもまた師匠として真の意味で英雄となる、前巻にも増して熱さと面白さが高まる巻である。だからこそこの作品は面白い。新たな英雄は己の道を歩き出し、英雄はその背を見守りその牙を研ぐ。果たして、次に生まれ来る英雄はどんな道を歩むのか。 次巻も勿論楽しみである。2021/05/15
らいおねる
5
なんか所々に言葉の使いまわしに違和感があるのが気になったもののストーリー的には問題ないかな。多分、会話パートの句読点が多いのが引っかかる感じ。なんていうかどこまでも出てくる人物が強すぎるのでピンチもまあなんとかなるんだろうなという安心感があり、それが良くもあり物足りなさも感じたりです。2023/02/04
ヒサ子。
2
今回は、拳聖ブルドガングの弟子の少女ザザの話でした。前巻は、成長譚として楽しめましたけど、今回はすでにある程度仕上がっている感じで、また違った面白さがありました。師匠のほうも一皮むけてより英雄らしくなるのがすごく熱くて、面白かった!!2021/06/21
くろ
1
2巻までの感想。強者の描き方が上手い。比較対象を下げることで強さを表現するありきたりな方法ではなく、立ち居振る舞いや雰囲気で強者感を演出出来ていていいと思う。個人的に割と好き2022/12/05