集英社文庫<br> かなしきデブ猫ちゃん

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集英社文庫
かなしきデブ猫ちゃん

  • ISBN:9784087442199

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内容説明

吾輩も“ネコ”である。愛媛の捨てネコカフェでアンナと運命的に出会ったオレは、マルという名前をもらう。幸せな“家ネコ”生活を送っていたが、ひょんなきっかけから家を飛び出すことになり──。坊っちゃんや赤シャツ、マドンナらとの出会いがデブ猫マルを大きく成長させる。道後温泉から始まった大冒険は、愛媛県内を東へ、西へ! これからのマルの日本を巡る旅を予感させる感動の絵本文庫。

目次

【第1部】 窓の向こう
【第2部】 荒野へ
【第3部】 空よりもまだ青く

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶち

113
読友さんのレビューに魅かれて手に取りました。表紙のデブ猫ちゃん(マル)の姿にも胸キュンです。幸せに暮らしていたマルは、新たに加わった子猫によって幸せな暮らしが壊されてしまいました。悲しみにくれるマルにクロネコが語りかけます。「気高きものよ、その目で広い世界を見るのです」と。マルは家を飛び出し、愛媛県を西へ東へと旅するのです。愉快な仲間に出会いながら.... 松山市在住の早見さんが文を、今治市出身のうかりんさんが絵を担当した愛媛を舞台に繰り広げる猫の冒険物語は、名作「坊ちゃん」へのオマージュでもあります。2021/06/04

buchipanda3

112
「ネコは~、日暮れて~、夕な~み、小~な~み~」。表紙のデブ猫ちゃんに、そして早見さんの小説ということに惹かれて手に取った絵本。主人公猫のマルの絵がどれもモフっと可愛らしかった。食べ過ぎて窓に映る自分のでぶった姿に驚愕した顔(くくくっ)、青く煌めく水辺で黒のメス猫と並ぶ背中姿(いい雰囲気)、街中で横断歩道を渡るマル(もふもふと歩く)、道後温泉につかる面々(気持ちよさそう)、その他も含めてどの絵も1枚1枚味わいがあって良かった。物語もマルが愛媛の自然をぐるりと巡って満喫する冒険(冒険マップ付き)に癒された。2021/05/15

ままこ

100
目を惹く存在感ある表紙。ドッシリとした体型がうちの猫に似ていると親近感。デブ猫のマルはとあることがきっかけでマドンナを探しに愛媛を巡る旅に出る。ほのぼの旅情溢れる愛と冒険のファンタジー。これからもマルの日本を巡る冒険があれば面白そう。私の住む県にも是非来て欲しいな。猫を飼っている身としてはおうちの人が心配するのが気がかりだけど…。かのうかりんさんの絵が素敵なので大きめの絵本でも読んでみたい。2021/06/18

みかん🍊

97
捨て猫カフェからアンナの家に貰われ愛情と美味しいごはんをいっぱい貰ってデブ猫ちゃんになったまるだったがある日妹分のチビ猫がやってきてちやほやされるのは我慢していたが、ちょっかいを出され組み伏せたところ、一番の理解者のアンナにデブ猫と叱られ家を出る、夢で見た黒猫に導かれ愛媛を巡り冒険の旅をし逞しくなるまる、イラストが可愛く、愛媛の名所案内までしてくれる楽しい絵本です、最後に冒険マップまでついているのが嬉しい、愛媛に行きたくなった。2021/06/21

タイ子

95
あー、ほっこりする。読友さんのレビューで知った本。愛媛県を舞台にマルという名前の猫があることで家出をして旅をするというお話。夢に出てくるマドンナを求めて旅猫になるっていうのもいいね。子猫から可愛がられすぎて食っちゃ寝、食っちゃ寝の生活でデブ猫になったマル。こんな形で子供たちに愛媛県を教えたら分かり易いだろうな。タオルの町今治、内子のうだつの謂われ、紙の町四国中央市などなど。人は旅によって成長するという、猫だって旅をすると猫生が変わる。日本中を旅して欲しい、デブ猫マル。NHKでアニメ放送、絶賛製作中!2021/06/13

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