植物忌

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植物忌

  • 著者名:星野智幸【著者】
  • 価格 ¥1,699(本体¥1,545)
  • 朝日新聞出版(2021/05発売)
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  • ポイント 450pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784022517609

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内容説明

「植物」を題材とした短編10編に書き下ろし1編を加えた植物小説集。アイビーを頭皮に植えて着飾るうちに植物化する人間、植物たちの蜂起やテロにさらされる人間社会。ヒトが植物の世界に取り込まれていく虚構に、現代社会への痛烈な批判を込めた意欲作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

196
星野 智幸は、新作中心に読んでいる作家です。本書は、不条理植物幻想譚連作短編集でした。オススメは、『避暑する木』&『桜源郷』&『喋らん』です。 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001203.000004702.html2021/06/12

はっせー

64
不思議な小説が好きな人や植物が好きな人に読んで欲しい本になっている!読書友達からいただいた本。読んでいてとても不思議な気持ちにさせてくれるものであった。植物と人間との境界線がなくなりつつある世界の短編物語。読み終えて考えることは人間とはなにか。自然との共存とはなにか。そんなことを考えさせてくれる本になっている!まだまだ考える余地が多い本であった!2024/03/05

千穂

42
植物と動物の境界が、曖昧になっていく。頭にアイビーとか生やしたり。かなり不気味なSF的なストーリー。もっと美しいものを想像していたので、ちょっと自分好みの作品ではなかったかな?じぶんも植物を枯らしてしまうことは多いが、枯らした植物を再生させようと努力したり。自分にもからしや的要素がありそうだ。2021/06/21

りー

34
げっそり読了。文章酔い。一人称で書かれているのに途中で語り手が変わったり地文が入ったりして、ぐるぐる(@_@)する。視界が急に変わって酔う状況を意図的に作っている作品。あえて例えるなら、強引に引きずり込まれる初期の神林長平と胡散臭~い中島らもを足して2で割り、植物を入れた感じ。人間とその他脊椎動物が滅んだ後は、植物が生き残るのでしょうか。掌編12で構成されていますが、ほぼ全て設定が違い、共通するのは「植物の殿堂『からしや』」という店が出てくる点。からしや=枯らし屋、だそうで。作者の哄笑が聞こえる…。2021/09/30

ぽてち

31
植物と人との関わりを描いた短篇連作。「Made In Plants」というシリーズものではより明確になっているが、幸福な共存というわけではないのは本書のタイトルに“忌”の字が入っていることからもわかる。どの作品も奇想に満ちていておもしろかった。自宅の庭を自然に返して久しいが、ガーデニングが趣味の人ならより楽しめる(もしくはおののく)かもしれない。2021/06/05

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