造林学フィールドノート

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造林学フィールドノート

  • 著者名:上原巌
  • 価格 ¥2,970(本体¥2,700)
  • コロナ社(2021/05発売)
  • ポイント 27pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784339052589

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内容説明

森林科学を学ぶ人に贈る手引書。現在の日本の森林や林業の状況を踏まえた具体的かつ実践的な一冊。随所にコラムをちりばめ,研究の助けとなるノートとしての特性も持たせた。

目次

1. 樹木のおもな特性 ―樹木の生長,生理,生態の特徴―
1.1 「樹木」とはなにか
1.2 樹木の歴史
1.3 樹木と人間の共通点
1.4 樹木の種類
1.5 樹木の生長の特性
1.6 樹木の耐陰性
1.7 温度,季節変化の影響
1.8 休眠
1.9 紅葉・黄葉・褐葉・落葉
1.10 樹木の根系
1.11 菌類との共生
1.12 その他の根の形状
1.13 繁殖
1.14 樹木のストレス診断
1.15 アレロパシーとフィトンチッド
1.16 樹木にまつわるその他の研究トピックス

2. 森林環境
2.1 森林とは
2.2 森林の種類
2.3 森林を形成する因子
2.4 森林の変化予測:四次元スケールでの手法
2.5 森林・林分構造のモデル解析アプローチ
2.6 「健全な森林」の林学的意義
2.7 身近な樹木の観察
2.8 森林・林地に出かける
2.9 森林の中に入ってみる
2.10 森林の有機物生産
2.11 森林の意義

3. 森林土壌
3.1 土壌の定義
3.2 森林土壌
3.3 森林土壌の性質
3.4 土壌の生成
3.5 土壌呼吸
3.6 リターの分解と温度環境
3.7 土壌生物
3.8 土壌動物
3.9 土壌微生物
3.10 土壌の堆積様式と土壌断面
3.11 菌根菌
3.12 土壌養分
3.13 森林土壌の物質循環

4. 育苗
4.1 実生苗の育成
 4.1.1 種子
 4.1.2 苗畑
 4.1.3 よい苗木の条件
 4.1.4 育苗容器
4.2 挿し木苗の育成
 4.2.1 挿し木の長所と短所
 4.2.2 挿し木の容易な樹種と困難な樹種
 4.2.3 挿し木の種類
 4.2.4 挿し木の実際
 4.2.5 挿し木苗育苗上の課題
4.3 その他の無性繁殖
4.4 林木育種

5. 造林学とは
5.1 造林とはなにか
5.2 「造林学」とはなにか
5.3 造林学の意義
5.4 造林の特質
5.5 造林・育林の成果モデル
5.6 造林の方法:更新
5.7 人工更新:人工造林
 5.7.1 人工林の林木の健全な生長
 5.7.2 造林樹種の選び方
 5.7.3 地拵え
 5.7.4 苗木の植栽
 5.7.5 植栽時の留意点
 5.7.6 コンテナ苗
 5.7.7 人工更新,人工造林の課題
5.8 天然更新
 5.8.1 天然更新の種類
 5.8.2 天然更新における課題

6. 森林保育
6.1 下刈り
6.2 ツル切り
6.3 枝打ち
6.4 除伐
6.5 間伐
 6.5.1 諸外国における間伐の意義の相違
 6.5.2 欧米諸国における樹型級
 6.5.3 寺崎の樹型級編成に至るまでの経緯
 6.5.4 間伐種の分類
 6.5.5 寺崎の樹型級のモデルとなった浅間山国有林の現況
 6.5.6 寺崎の樹型級における問題点

7. その他の造林の方法
7.1 広葉樹造林
 7.1.1 広葉樹の特徴
 7.1.2 広葉樹の樹形
 7.1.3 日本における広葉樹造林
 7.1.4 広葉樹造林の種類と目的
7.2 省力造林
7.3 ゾーニング
7.4 複層林施業
7.5 林分施業法
7.6 森林美学

8. 新たな造林の手法
8.1 “多様な森づくり”のニーズと模索
8.2 人工更新+天然更新+遷移→針広混交林および複層林
8.3 天然更新の樹木の持つ可能性
8.4 天然更新の今後
8.5 日本における造林学の課題

付録 森林・樹木と数学
A.樹の形:樹形
B.森林と数学
C.「古典造林学」から「現代造林学」へ
D.まとめ

引用・参考文献
おわりに
索引