創元推理文庫<br> 背が高くて東大出

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創元推理文庫
背が高くて東大出

  • 著者名:天藤真【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 東京創元社(2022/06発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488408169

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内容説明

わたしが結婚し、そしてこの手で殺した男は、背が高くて東大出だった――高学歴かつ高収入、長身の彼とゴールインし、少女時代からの夢を叶えたわたし。ところが結婚生活はあまりに散文的で、理想と現実の逕庭は蔽うべくもない。台風の迫る山荘の一夜を経て、衝撃的な手記を綴ることになろうとは……表題作「背が高くて東大出」のほか、実体験に材を得、長編化もされた「日曜日は殺しの日」や、殺人の目撃者捜しが二転三転、意想外の結末にもつれこむ「死神はコーナーに待つ」など、短編集成五巻目となる本書には、七一年~七六年発表の十編を収める。/【収録作】背が高くて東大出/父子像/背面の悪魔/女子高生事件/死の色は紅/日曜日は殺しの日/三枚の千円札/死神はコーナーに待つ/札吹雪/誰が為に鐘は鳴る

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

coco夏ko10角

21
10の作品収録の中短編集。71年~76年。『父子像』『三枚の千円札』『死神はコーナーに待つ』が良かった。2021/02/01

MIKETOM

9
天藤短編集を読んだのはこれで四冊目だが、これが一番いいね。天藤にしては珍しく性的な話が多い。長編の注文が全然来なかった時期に書かれた作品群ってことで、精神的にやや攻撃的になってたってことなんだろうかね。100ページの中編が二編ありこれはなかなかコクのある読み応えのある作品だったが、それとは別に一番のオキニは『背面の悪魔』ってヤツ。これが一番エグいかな。結局、姉の死因はなんだったのか。今後どう展開していくのか、かなり気になってしまった。実際、どうなるんだろうね。天藤作品の中では異色作の本書、なかなかです。2019/05/15

Tetchy

7
粒揃いの傑作ばかり。特に「日曜日は殺しの日」と「死神はコーナーに待つ」の2編は所謂倒叙物の体を成しており、自明の理だと思われていた事件が全く予想外の証言や真相が出没し、正に頭の中を揺さぶられる感覚がした。他にも“日常の謎”ものである「父子像」やミステリアスな結末の「背面の悪魔」、ストレートな「女子校生事件」、実に深い余韻を残す「三枚の千円札」など読み応え十分!2009/07/11

みお

5
読メでおすすめいただいて、読みました。ありがとうございます!おもしろかった〜。『大誘拐』と『遠きに目ありて』しか知らなかったので、エロティックでブラックな短編が多くて驚きました。『三枚の千円札』のラストの盛り上がり、そして『死神はコーナーに立つ』が一番のお気に入りです。物語も真相もそして人物も二転三転する楽しさ。特にラストの意外な展開にはどきどきわくわくしました。いいな、好きだなこういうの。2012/01/30

KAKO

2
天藤さんって、こんな話も書く作家さんなんだなあ、とびっくりした。女性の描き方というか扱いが昔の男性目線という感じ。今の時代はこんな書き方はできないのでは。ちょっと健全でない感じがおもしろい短編・中編集だった。2016/01/31

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