講談社文庫<br> 中国五千年(下)

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講談社文庫
中国五千年(下)

  • 著者名:陳舜臣【著】
  • 価格 ¥712(本体¥648)
  • 講談社(2021/04発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061845626

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内容説明

中国の王朝興亡に見られるパターン、多くの政権は、その内部の実力者に乗っ取られて交替する。世界帝国の唐、短命王朝の続く五代十国、新時代を画した宋、征服王朝の元、中華帝国の復活である明、満州族の王朝の清から中華民国を経て、中華人民共和国が成立するまで。歴史とは何かを、公正な史眼で語る名著。<上下巻>

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

崩紫サロメ

24
下巻は唐から中華人民共和国建国まで。というか実質は清末まで。陳舜臣、いろいろ読んできたような気がするけど、「中国史上最高の名君を挙げよと言われたなら、ためらわずに宋の太祖の名を挙げます」と書いていたのは少し意外。その理由として士大夫を言論によって殺してはならぬ、これだけは歴代の皇帝が厳守すべきこととしていた、という理由になるほど、と。2022/07/12

Willie the Wildcat

20
心。無心、人心。短命王朝に欠ける共通点とも言える。次に”名前”。帝、王、国姓・・・。(実質を伴わない)名は体を表す!とも解釈。日中の帝の在り方の違いも感じる。印象深いのが、モンゴル族の存在感。東西アジアの架け橋。既成概念に捉われない遊牧民族の影響も感じる。一方、日本史を垣間見るような清末期。価値観の多様性の齎す正負の遺産。史実。最も印象に残る帝・・・、漢の武帝。先例はなく、自身が先例となる・・・。日本の時事では倭寇。水上での意外な強さが光る!五千年、正に歴史。2013/07/19

まえぞう

11
陳舜臣の中国史通史というと、近・現代篇4巻を含む中国の歴史全18巻がありますが、とても長いので、こちらを再読しました。このくらいの長さだと、どうしても王朝の興亡が中心になってしまいますが、ざっとみるにはちょうどよいくらいです。2021/02/13

糜竺(びじく)

11
上巻同様、中国の歴史をサクサクと読めました。下巻は隋の時代(西暦600年頃)から、現在ある中華人民共和国建国までが、一冊で読みやすく書かれています。上巻・下巻の両方読んで感じたのは、中国の王朝の興亡の移り変わりのパターンのほとんどは、その王朝の内部の実力者に乗っとられて替わるというものです。この本読んでると、つくづく歴史は繰り返すなあと、実感させられました。2013/04/02

8
隋末から中華民国まで。前巻同様、分裂期や不遇の時代の描写が面白い。明を洪武帝・永楽帝の強い光の後は残光だけで最期までもったような表現は辛いが、その通り。明の皇帝が五胡十六国や南朝並みの酷さで笑える。それでも数百年もち、逆にもっと優秀な皇帝でも突然国が倒れたりするので、中華の易性革命はやはり天命なのかもしれない。ちなみに最後の清末と中華民国は現代史なので、かなり筆が重い。これが書かれた昭和では厳しかったかもしれないが、平成の後半にはせめてもう少し語ってほしかった。2019/08/08

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