内容説明
戦争前夜の日本と中国、荒波を生きる青年! 25歳の華僑青年・温世航は、関東大震災で被災。失踪した仲間を追う。巨匠が描く日中近代史――華僑貿易商の一族として、上海に生まれ日本で育った温世航(おん・せいこう)。25歳の時、関東大震災に遭う。未曾有の天災に、緊張状態にあった日中関係も良好になるかと思われた。だが朝鮮人虐殺の報は、両国関係に再び暗い影を落とす。仲間の青年の失踪事件を追って、世航は旅立つ。日中十五年戦争前夜を描く大河小説! <全3巻>
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遥かなる想い
153
上海で生まれ、日本で育った 温 世航を軸に 日中15年戦争前夜を描く。 若き中国人留学生たちの眼を通して、 当時の日中関係の不安定さが 今に伝わる。 陶芳韻、滝口信子、増田綾子などの女性たちも 青春に彩りを添える… 上巻は 関東大震災から 始まる 不穏な動きを 中国人留学生中心に描く。2019/01/15
櫂
1
訃報に接して積読本を開く。引き込まれる。序盤、ついつい東日本大震災と比較しながら読んでしまう。災害に対して共通する心理と、時代による差異と。主人公とはほぼ同い年ですが、行動のやり方や人との繋がり方、考え方に大きな差がある。まだ上巻だが、彼の方が経験を積んだ大人であり、情熱を持った若者であり、行動力と思考力のある活動家だ。時代のせいにしたくなる。……むぅ。とりあえず隣国とは仲良くしたいものだが。個人的な繋がりであれば国籍に関わらず好感を持ち合う人達がいても、国という単位で見てしまうと程遠く感じる一冊。2015/01/23
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