鬼の又鬼のアモ（３）

著者名：多田乃伸明【著】

講談社（2021/04発売）

• ISBN：9784065229316

内容説明

山神に拐われた幼なじみを救い出したい、女マタギのアモ。神の直轄地「天領」にやってきて、統治者から山神の居場所を聞き出そうとする。しかし統治者ロムスは神しか入れない神殿に引き籠もっていて、民衆は誰も姿を見たことがない。はたしてアモは山神から幼なじみを奪い返せるのか！？　

華やかさの裏に漂う天領の大きな闇が、アモを飲み込む！　天領の真実を知ったアモに訪れるのは、これまでの道程が無になる‥‥絶望！？　『７０億の針』の多田乃伸明が圧倒的筆致で描き上げる壮大な歴史ファンタジー、完結！！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[たー]

もっと壮大な話になりそうな雰囲気はあったけど、最後駆け足で終了。もう少しこの世界に浸りたかったものの、これも世の常です。 マンザを取り戻すために旅を続けるアモ。辿り着いた天領で手掛かりを探すも、天領は緩やかに滅びを迎えようとしていて…。 で、なんだかんだで最後はあっさりと終わってます。読み終わって思うのは、巻末に設定資料が掲載されているのですが、もっとリアルにマタギの暮らしを描きつつ、神との関わりを描いた方が面白かったかも、ということ。本編がつまらなかったのではなく、設定資料が良く出来てるので。

2022/02/16