内容説明
北鎌倉にあるアンティーク博物館。その主任学芸員である西紋寺唱真は、実践的呪術を研究する、呪いの専門家だ。
実習を終えた大学生の宇河琴美と西紋寺のもとに持ち込まれた奇妙な出来事。呪いの絵馬に名前を書かれた人物が祟りに見舞われたというのだ。
調査のすえ二人はある「呪術」に辿り着く。膨大な知識に裏打ちされたそれは、かつて西紋寺が発案し、その危険性から自ら封印したものと酷似していた。さらに呪いの方法を斡旋する謎の「コンサルタント」の存在が浮上し――。
奇奇怪怪なる呪いの世界へ「専門家」がご案内します。北鎌倉の博物館が舞台の、伝奇ミステリ第2巻!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
坂城 弥生
54
「毒」の話が興味深かった。英語だと『ポイズン』と『ベノム』で使い分けるんですね…呪いは「脳の錯覚」とか「心理効果」によって生み出すこともできるだなぁとアートの話では思った。2021/04/30
よっしー
23
実習からバイトという形に変わりましたが、変わらず西紋寺と共に行動する宇河。今回も変わらず呪いやら催眠やらが出てきていましたね。西紋寺が催眠にかかってしまった事にはやや焦りを覚えましたが、それを打ち破るだけの知識があるのは流石です。この二人のコンビは面白いのですが…個人的には学生でもある宇河が将来どんな道に進んでいくのか気になるところです。2022/10/15
スプリント
12
2作目も楽しめた。 呪術とミステリーがほどよくブレンドされてよい塩梅。2023/12/31
みどり
11
呪いって本当にあるのか?がまぁ、テーマではあるのですが、主人公が学芸員の卵だというのが面白い話なのです。 バイトが終わり就活になってから、どうなるのか楽しみです。 今回はラストちょっとしたびっくりがまっていましたが、さらにその裏に大きな何かが隠れているのだろうな、と思いました。2021/03/31
あずとも
8
伝奇連作ミステリー第二弾。今回も蠱毒に心霊スポット、幽体離脱等の様々な不気味な出来事の真相を解き明かしつつ蘊蓄満載で楽しく読んだ。西紋寺と宇河の関係性がなんかいいなって思う。2021/03/28
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