内容説明
仕事のストレスから逃げるように鎌倉旅行へ来た御木本小町。不運な手違いにより宿泊先を失ってしまう。代わりに紹介されたのは、柔和な支配人・神月と無愛想なシェフ・佐野、男二人が切り盛りするゲストハウス。
――思い出の料理おつくりします。
そこでは“特別な夜食”が提供されるらしい。
「……元気が出るケーキが食べたい」
亡き母が作ってくれた“元気が出るケーキ”に思いを馳せる小町の姿に、神月と佐野は思い出のケーキの再現を試みる。
記憶を頼りに解き明かされるレシピ――そこに詰まっていた亡き母の思いとは。
ゲストたちの思い出の料理を通じて紡がれる、出会いと成長の物語を召し上がれ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ツン
87
最初の方の主人公の職務態度にはちょっと疑問でした。心を入れ替えたようでよかったです。2021/04/11
坂城 弥生
40
小町の思い出のケーキを始めとして出てくる料理が全部美味しそうでした。2022/08/09
たるき( ´ ▽ ` )ノ
38
Kindle Unlimitedにて。夕食はつかないが、夜食が提供されるゲストハウス。とてもとても美味しそうだけど、午後11時かぁ・・・悲しすぎる( ;∀;)知らないお料理がたくさん出てきて、すごく気になる!!想い出の味を再現してくれるなんて、それだけで魅力的。それにしても、小町は食べ過ぎでは?2023/02/28
よっしー
23
タイトルにひかれて手に取りました。リクエストした夜食が食べられるのは嬉しいサービスですが、提供時間が午後十一時…。女性を敵に回す暴挙のような気がしました。ただ、夜食にお金が絡んでる気がしないので…本当に経営は大丈夫なのかと不安にもなりました。 理仁の作る料理は世界中のとあるだけあって、説明があっても想像つかないものもありますが、どれも美味しそうと言うことはしっかりと伝わってきました。純也のゲストハウスを始めた理由もまた素敵でした。2022/07/30
どんぐり@京都の何処かで
20
作者買い。ホテルの受付の仕事に行き詰まりを感じる小町は、旅先のゲストハウスオーナー神月にうちで働かないかと言われ、物語は始まる。専属シェフ佐野と三人の奇妙な生活と仕事が始まる。11時になると必ずとても上質でボリューミーな夜食が供されるゲストハウス、アルバーロ。来る客に安らぎを与える不思議な空間。神月の本業は。そして明らかになるアルバーロを作ったわけ。全ては●●に帰る場所を作ってあげたかった。全体として良かったが、ヒロイン小町の前職での掘り下げが足らず、浅い作品になっている気がするのが残念ポイント。2021/05/12
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