内容説明
倭国を脱出し、犠牲を払いながらも中国の陳国に到着した厩戸御子一行。だが、その異能を見抜いた道教指導者・九叔道士によって厩戸は拉致されてしまう。そして、教団内で彼は、少年・楊広と出会った……。一方、厩戸を奪還すべく、虎杖と柚蔓、そして倍達多ら仏教僧たちは、道教教団と全面激突へ。果たして一行は、ナーランダーへ辿り着けるのか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
TheWho
14
支那の陳国に渡った厩殿御子は、道教の導士の拉致され、仏教対道教の戦いとなるが、それを勝利に導き、一路インドの地に向かい仏教の聖地ナーランドに辿り着き出家をし、多大な仏教聖典を読み解き仏教の神髄に迫る。その後スジャータの誘惑に負け女犯の罪をお犯し果ては男娼に身を落とす。度重なる愛欲に身を委ねて、性欲を制御する事が悟りの境地と気付き御子は、ブッタとして覚醒する。一面納得出来るかとも一瞬主思ったが、微妙な性的描写には、戸惑う点も多々あった。中巻は、小乗と大乗両派の諍いで結ぶが、次巻の展開が楽しみです。2023/04/27